1989年に産声を上げたマツダ・ロードスター。35年の歴史を誇るライトウェイトスポーツは、世界中に走りの楽しみを届け続けてきた。そんなロードスターオーナーが、長年連れ添った愛車の走りを表現できるキャンバスこそ、富士スピードウェイで開催されているロードスターカップだ。
今回はロードスターカップの協賛元であるマツダ自動車株式会社 モータースポーツ体験グループ 久松忠輝氏と、参戦中のドライバーにレースの魅力を伺った。
ロードスターカップとは
ロードスターカップは、初代のユーノス(NA)から現行のNDまで、すべてのロードスターに門戸を開いているナンバー付きのワンメイクレースだ。富士スピードウェイの「富士チャンピオンレース」における1カテゴリーとして開催されており、2024年の第2戦はスーパー耐久のサポートレースにも組み込まれている。
2024年開催日程
Round | 開催日(併催レース) |
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Round 1 | 4/14(富士チャンピオンレースシリーズ 第1戦) |
Round 2 | 5/25(スーパー耐久シリーズ 第2戦) |
Round 3 | 10/5(富士チャンピオンレースシリーズ 第4戦) |
Round 4 | 11/3(富士チャンピオンレースシリーズ 第5戦) |
クラス分け
クラス(数字は排気量L) | 参戦車種 |
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ロードスターカップ 1.6 | NA6CE、NB6C |
ロードスターカップ 1.8 | NA8C、NB8C |
ロードスターカップ 2.0オープン | NCEC、NDERC |
ロードスターカップ 2.0チャレンジ | NCEC |
ロードスターカップ 1.5オープン | ND5RC |
ロードスターカップ 1.5チャレンジ | ND5RC |
オープンクラスの方が改造範囲が広く、チャレンジクラスの方がマシンの均一性が高い。改造範囲については富士チャンピオンレースの前身である、富士フレッシュマンレースで採用されていたN1規定の系譜を受け継いでいる。
ロードスターのワンメイクレースといえばロードスター・パーティレースが有名だ。パーティレースが現行NDのレース用グレードNR-Aのみで争われるのに対して、ロードスターカップは過去に販売されたすべてのロードスターが対象。「安めの中古車でレースに挑戦できることも特徴ですね」と久松氏。