せっかくなのでレースしてみた
サーキットを取材するならレースを楽しまなければと思ったので、電話でクイック羽生の「レースパック」を予約。友人たちに「ゴルフのハーフラウンド以下の値段でガチンコレースしよう」と呼びかけたところ13人が集まった。
練習走行
事前のブリーフィングが終わると10分間の練習走行が始まる。開始前には初心者向けに、実機を用いた操作方法の説明も行われた。走行が始まるとおのおのタイムを削るためにサーキットを攻略し始める。最初は60秒近いタイムで走っていた初心者も、コツを掴むと52、3秒台でコンスタントに周回できるようになった。
10分後、参加者からは「練習走行で疲れ果てた」「まだ予選と決勝があるの?」という声が出たが、本番はこれからだ。


予選
練習が終わると8分間の予選タイムトライアルだ。タイムは常にホームストレートエンドの電光掲示板に表示されるので、観戦している仲間は大いに盛り上がる。速い人の走りを見ながら勉強するシーンも見られた。
タイムが伸びないと焦りが出る。焦りはミスとなり、タイムに悪影響を及ぼす。レースで勝つには技術だけでなく、メンタルも重要なことが理解された。小太りな参加者は必死にウェイトハンデの必要性を説いていた。

決勝
レースはオーバーテイクシーンを多く演出するため、予選タイム順の逆ポール(速い人が最後尾スタート)で行うことにした。自分でレースを開催すればルールは自由自在だ。レーススタートはホームストレートにある信号機の合図で始まる、本格的なスタンディングスタート。


後ろのドライバーは先行するドライバーの隙を伺う。最もタイムが速くなるレコードラインを走ると、オーバーテイクの隙が生じる。先行するドライバーは、抜かせないためにブロックラインを走ると先行車が逃げてしまう。
各自周囲のドライバーを警戒しながら駆け引きの妙味を楽しんだ。管制塔からはバトルの様子が場内に実況されるので、レースに参加していない人もレースの様子を楽しめる。バトルをしているとごぼう抜きされるなど、抜きつぬかれつの白熱したレースは12周でフィニッシュ。チェッカーフラッグが振られ、1周のウィニングランの後にピットに戻ってきた。

表彰式
レース結果の集計が終わると、コース脇の表彰台で表彰式だ。ノンアルコールのスパークリングワインが用意され、シャンパンファイトとヒーローインタビューが行われた。トロフィーを片手にインタビューを受ければ気分はトップレーサーだ。
無事にレースと表彰が終わり、帰路に着いた参加者からは「予想以上に本格的なレースで身体中が筋肉痛になった」との声が相次いだ。みな興奮気味で帰っていったが、くれぐれも帰り道でのスピード違反には気をつけよう。


はじめてのレース体験はレンタルカートから!
クイック羽生や、姉妹店のクイック潮来は初心者でも手軽にカート体験が楽しめる施設だ。自分の腕でタイムを削り取る快感は、一度覚えると忘れがたい。「モータースポーツは金持ちの道楽」と思わず、休日のレクリエーションとして一度カートに乗ってみてほしい。
レンタルカートの感触を掴んだら、自分のクルマで走行会や草レースに出走するのもいいだろう。下山氏らの願いは「ここで遊びとしてモータースポーツの楽しさに触れ、願わくば世界に飛び立ってほしい」だ。