松本竜也さん
宮城県在住・30代・サーキット走行歴15年・レース歴5年
さわやかな笑顔が印象的な松本さんは、職場の社長の趣味が高じてレースの世界に。電子制御の介入がない、スパルタンなマシンで難しいSUGOを攻めます。
サーキット走行を始めたきっかけを教えてください。
松本 最初は20歳で購入したフェアレディZ(Z32)でサーキットを走り始めました。その後はスカイラインGT-R(R32)も購入し、レースはこのポルシェで出ています。基本的に地元のSUGOで走り、「新春思いっきり7時間耐久レース」に出るときは富士まで足を伸ばしています。
もともとはタイムアタック競技で自分と戦っていたのですが、耐久レースにも出るようになると、チームでバトンを繋ぐ面白さも知ることができました。
今は2025年の「新春思いっきり7時間耐久レース」優勝を目指しています。
911 Cup(997型)とのエピソードを教えてください。
松本 最初は務めている会社の社長のポルシェで走っていたのですが、レースをする場合は速さ的にも、ランニングコスト的にもレーシングカーの方がいいということで、911 Cupになりました。
このマシンには世代的にABSやトラクションコントロールがついていません。電子制御が少ないので、これで速く走れると上手くなるところが難しさであり、面白さですね。ABSがないので、雨は怖いですし、2024年1月の富士スピードウェイはそれに加えて霧で前が見えずハラハラしました。最終コーナーを立ち上がると真っ白で何も見えないんです。
目立つピンクは前オーナーさんの好みだったようですが、目立つので結果的にはよかったのかなと思います(笑)。
How Match走行会の魅力を教えてください。
松本 基本料金と1周あたりの走行費用で好きなように走れるので、30分枠で走るよりもコストパフォーマンスが高いと思います。
SUGO魅力、好きなコーナー、苦手なコーナーを教えてください。
松本 SUGOはコーナーがハイスピードでチャレンジングなので、タイムを詰められた時の達成感がひとしおです。特にハイポイントコーナーまでの上りセクションで、最もタイムの差が出やすいと思います。
なので、これからは前半セクションの走りを磨いていきたいですね。また、SPインコーナーでは少し車速を余してしまうので、もう少しスピードを上げていきたいと思っています。
特に好きなコーナーは最終コーナーです。アクセルを踏んでいかないとタイムが出ませんが、トラクションコントロールがないので、踏みすぎるとオーバーステアが出ます。そこを調整して姿勢を作りつつ、恐怖に打ち勝つのが難しさでありつつ面白いポイントです。
SUGOの攻略アドバイスがあれば教えてください。
松本 SUGOは止めすぎず、スピードを乗せてコーナーに入っていくとタイムが伸びます。エスケープが少ないですが、SUGOを走れればどこでも速くなれると思います。あとはハイポイントコーナーを速く走れると、全体のタイムが伸びますよ。
最後に座右の銘を教えてください。
松本 「他の人にできて自分にできないことはない」です。他の人が同じマシンで出しているタイムなら自分にも出せるはず、といつも思っています。