5月14日(木)、6月5〜7日に開催される富士24時間レースに向けた「スーパー耐久公式テスト」が、静岡県小山町・富士スピードウェイで開催されました。テストには全部で46台がエントリーし、私、&Race編集長の三上和美が参戦する浅野レーシングサービス WedsSport GR86(18号車)もST-4クラスで参加。第1戦・第2戦と苦しい流れが続いていたこともあり、今回はその流れを払拭したいという思いで、万全の準備をして富士に入りました。

公式テスト前日のスポーツ走行
公式テスト前日にはスポーツ走行枠が設けられており、「かずみっち、少しでも多く周回してマシンとコースに慣れたいでしょ?」という監督と浅野武夫選手(以下、武夫さん)の粋な計らいで、前日から走行させていただけることになりました。
箕輪卓也選手(以下、箕輪くん)は、今週末にスポーツランドSUGOで開催されるGR86/BRZ Cupに参戦するため、明日はお休み。その関係もあり5月13日のスポーツ走行は、箕輪くんと2人で臨むことになりました。
箕輪くんは、数々のレースで結果を残してきている若きエースです。そんな彼と同じマシンをシェアし、自分の走りを比較できることは、私にとって本当に貴重な機会でした。何より、言い訳ができない(笑)。自分の実力や技術がはっきり見えるので、本当にありがたい環境です。
この日は、すでに多くのスーパー耐久チームが朝から走行を行っていました。

5月13日 13:30〜 スポーツ走行 1本目(40分)
1本目の目標は、7ヶ月ぶりとなる「18号車での富士」を思い出すこと。それだけに集中しました。今の自分に、いきなりそれ以上のことができないのはよく分かっています。何かを試すというより、まずは落ち着いて丁寧に走り、コースとマシンにアジャストしていくことを意識しました。
最初に私がオールドタイヤで20分走行し、ベストは2分00秒431。その後、箕輪くんが残り20分を担当し、2分00秒379を記録しました。
走行後に車載映像を見返すと、自分はパーシャルの使い方がまだ甘く、フロントタイヤをしっかり潰せていないため、うまくマシンの向きを変えられていないことが分かりました。さらに、ステアリング操作もまだ荒く、必要以上に切る速度も速い。それを2本目の課題に設定しました。

5月13日 15:00〜 スポーツ走行 2本目(40分)
2本目では、とにかく丁寧に、そしてリラックスして乗ることを意識しました。今回の24時間レースはAドライバーとして昨年以上に長時間ドライブすることになるため、体に力が入りすぎると、集中力も体力も持ちません。ただ、レーシングスピードで多くの車両が走る中、リラックスして走るのは本当に難しい。その“ちょうどいい力の抜き方”を探しながら周回を重ねました。
ベストは2分00秒360。その後、箕輪くんにバトンタッチしましたが、タイヤの摩耗が進んでいたこともあり、大きなタイムアップには至りませんでした。

5月13日 16:30〜 スポーツ走行 3本目(40分)
3本目では、状態の良いタイヤに交換。2本目で見えた課題を踏まえ、「進入でしっかり向きを変え、少ない舵角で高いボトムスピードを維持すること」を意識して走行しました。
私のベストは1分59秒756。その後、箕輪くんに交代すると、すぐに1分58秒683を記録。さすが若きエース、しっかりとタイムを上げてきます。
走行後に車載映像を見返すと、箕輪くんの操作は本当に丁寧で、優しく、常にマシンを労わるような走りをしていました。落ち着きがあり、無駄がなく、見ていてまるで芸術のようでした。
その後、仙台へ向かう箕輪くんを新幹線の駅まで送り届け、宿へ戻ります。「自分も、あんなふうに丁寧で優しい操作でマシンを走らせたい」
そうすれば、24時間レースでもマシンを壊さず最後まで戦える。そんなことを考えながら、“運転が上手なチームメイトに囲まれて、本当に幸せだな”と感じつつ、宿へ向かいました。


