5月14日(木)スーパー耐久公式テスト
今日からは、いよいよ公式テスト。本番を見据え、一気に参加台数も増えてきました。今回のメインは、なんと言ってもナイトセッション。そこまでにマシンをしっかり煮詰め、夜間走行では「ドライバーが夜のコンディションに慣れること」――それがこの日の大きな目標でした。
私自身、昨年より老眼も進んでしまい(涙)、SIMでは夜の練習を積んできたものの、「本当にしっかり(今年も)見えるのか」「他車との距離感は大丈夫なのか」そんなことばかり考えてしまい、正直かなりの不安を抱えながら、当日朝を迎えました。

5月14日(木)9:50〜 公式テスト①(60分)
まず最初に武夫さんがハンドルを握り、セットの方向性を確認します。富士を走るのは昨年以来だというのに、いきなり2分00秒451をマーク。私は何度も練習に来ているというのに……相変わらずのレジェンドぶりに、チームみんなの顔から自然と笑みがこぼれます。
続いて私がコースイン。前日よりも台数が大幅に増えていたため、とにかくアベレージタイムを安定させることを意識しました。タイムは1周目に2分00秒164を記録。良い感じ、何よりマシンがとても乗りやすい。多少引っかかってもリズムを崩さず周回できる感覚があり、今までとはまるで違う感触でした。
その乗りやすさを感じれば感じるほど、ここまでセットを作り上げてきた武夫さんの苦労や努力が本当に伝わってきます。
続いて藤原くんがドライブし、1分59秒665を記録。全体的にアンダー傾向が強いというコメントがあり、次のセッションではバネを柔らかくする方向で調整を進めることになりました。

5月14日 11:00〜 スポーツ走行(40分)
このセッションでは、24時間レースのみ参戦する中島佑弥選手、安原優弥選手がハンドルを握ります。
マシンのフィーリングは非常に良く、2人とも順調にタイムを上げていきました。チーム全体としても、少しずつ方向性が見え始めた感覚があります。
5月14日(木)13:30〜 公式テスト②(60分)
本当はドライコンディションのうちにセットを完全に煮詰めたかったのですが、天気予報どおり徐々に雨が降り始めます。
最初に武夫さんが走行しましたが、次第に雨脚が強くなり、ドライセットの確認まではできませんでした。それでも感触自体は悪くないようです。
続いて藤原くんが走行する頃には本格的な雨となり、レインタイヤを装着。


その後、私がハンドルを握りますが、この頃にはかなり強い雨になっていました。実は私自身、18号車で決勝レースのフルウエットを走った経験がなく、これまで経験したのは予選での軽いウエット程度。こんな大雨の富士を走るのは初めてだったので、正直かなり緊張していました。
でも――マシンがとにかく乗りやすいんです!
大雨の中でもしっかりコントロールできる感覚があり、2分06秒936を記録。しかもこの時の私の走行時限定ではありますが、ST-4クラスのトップタイムだったと聞き、ピットへ戻ると武夫さんもチームメイトも本当に喜んでくれました。
自分が18号車で雨の中どこまで走れるのか、実はずっと未知数でした。だからこそ、「あきらめずに頑張ってきたら、自分でもここまで来られるんだ」と思えた瞬間で、これまで積み重ねてきた苦労が少し報われたような気持ちになりました。
その後、雨が弱まったタイミングで、安原くんがコースとマシンに慣れるため周回を重ねました。

5月14日(木)15:30〜 公式テスト③(60分)
雨は引き続き降り続いており、チームとしては走行を見送る判断もありました。しかし、このようなコンディションは梅雨時期に開催される富士24時間では十分あり得る状況です。そのため、私と安原くんがコースとマシンに慣れる目的で走行することになりました。
まず私がハンドルを握ります。先ほどより雨量は減り、路面は乾く方向へ向かっていましたが、逆にマシンコントロールは難しくなっていました。2分07秒台を出すのがやっとの状況です。
ブリヂストンのレインタイヤは本当に素晴らしい性能を発揮しますが、路面が乾き始めると今度は内圧が上がりすぎてしまい、非常に繊細なコントロールが必要になることを初めて知りました。上位クラスの車両も後ろから見ていてかなり苦戦していることが伝わってきます。
その後、雨量が弱まったタイミングで安原くんにバトンタッチ。安原くんは順調に周回を重ねていましたが、13コーナーで少し攻めすぎてしまい、クラッシュ。右フロント周りを大きく破損し、走行不能となってしまいました。
ダメージは大きく、残念ながら修復は困難。この時点で、この日の走行は終了となりました。

