SUBARUのチームMCとして活躍
SUPER GTのオンボード中継で毎戦1万~1.5万人のライブ視聴者を集めている、SUBARUの人気Youtubeアカウントが「SUBARU On-Tube」だ。2016年にチームMCとなった結川さんは、SUBARUがコロナ禍で現地レポートができなくなったことによって2020年から始まったSUPER GTの決勝番組MCなど、幅広いアナウンスを務めている。
SUBARUファミリーの一員になっていく
結川さんがSUBARUとともに多くの仕事をするようになったきっかけは2012年のBRZ(ZC6)発売記念イベント。納車待ちの顧客が多く発生したことを受けて、SUBARUは岡山国際サーキットとオートポリスで試乗イベントを開催した。
現場には当時のSUBARU GT300チームドライバー、山野哲也選手と佐々木孝太選手が登場。結川さんは同イベントのアナウンスを担当したことをきっかけに、2013年以降もSUBARUとの関係を深めていく。2024年もコンビを組んだドライバーの井口卓人選手、山内英輝選手とは、2人がSUBARUドライバーとしてコンビを組み始めた2015年からSUBARUで時間を共にしている。特に井口卓人選手とは「わくわくピットロード」時代に10代の井口選手を取材して以来の縁だ。


多くの接点でレースに触れる機会が多いスバルファン「スバリスト」はSUBARUへの愛情が他メーカーファンの比ではなく、ファミリー感が強いという。
「どんな結果でも皆さんは温かく受け入れてくださるので、振るわないレースの後も『次は頑張ろう』と思えます。良い結果が出ればみんなで喜べますし、一体感のあるスバルファミリーの中で私はすごく楽しく仕事ができています」。

「『2016シーズンからSUBARUのMCのお仕事があるのですが、いかがですか?』とお声がけいただきました。元からSUBARUのアットホームな雰囲気に、『ここで仕事ができたら楽しいだろうな』と思っていたので、夢が叶った瞬間でした」。
結川さんがSUBARUに深く入り込んでいった理由の一つがスバリストの温かさだという。
「『SUBARUファミリー』という言葉があるように、ファンとSUBARUの距離が近くて、チームも隠し事をしないんです。うまくいったことやうまくいかなかったことを、他のチームも見ている場で包み隠さず話してしまう。その姿に、嘘がなくて信頼のできるチームだと思いました」。
スバリスト結川愛寿加、最幸の瞬間
2016年からSUBARUのチームMCを担当することになった結川さんは、以降SUBARU陣営のレースを追い続ける。「GT485」とも呼ばれるほどの速さを見せ続けたSUPER GTでのBRZだったが、初タイトルまでの道のりは長く、2世代目が登場する2021年まで待つ必要があった。
やはり結川さんにとって忘れがたいレースは2021年の最終戦富士スピードウェイ。JGTC時代から参戦を続けてきたスバル車が初めてのタイトルを手にした瞬間だ。ポールポジションと表彰台の常連でありながら届かなかったタイトルは、GC型で参戦していた時代からの悲願だった。

「今思い出してもウルッとするほどの高まりでした。それまでのシーズンでは、速さはあってもうまくいかないことも多く、『どうすれば私がSUBARUの力になれるだろう?』と悩むこともありました。
私自身悩みながらもチームの皆さんからお話を伺って応援し続け、チームやファンの思いが一つになって取れたチャンピオンだったので脳裏に焼き付いています」。

モータースポーツアナウンサーという仕事の矜持
2025年、結川さんのモータースポーツアナウンサー人生は20年目を迎えた。「わくわくピットロード」を立ち上げたときから想いは変わらず、多くの人に分かりやすい言葉で情報を届け、モータースポーツの裾野を広げたいという。
最後に、モータースポーツアナウンサーという仕事を志す方へ向けてのメッセージを伺った。
「レースファンはモータースポーツが大好きな方が多く、モータースポーツアナウンサーは自身もモータースポーツを心から愛していないと務まらない仕事だと思います。志したい方は、レースが好きで、レースを伝えたいという想いを大切にしてください。
活舌や発声法などは練習すれば後からついてくると思うので、モータースポーツが好きという気持ちを大きく育ててもらえればと思います」。

モータースポーツへの関わり方として、結川さんは伝える道を選んだ。その情熱と行動力は多くのレーサーに引けを取らない。レースの熱狂は、報道によって初めて現実のものになる。結川さんの力を大いに借りている&Raceだが、その精神を取り入れてさらに魅力的なメディアにしていきたい。
私たちのコンテンツを通して、より多くの方がモータースポーツの魅力に触れ、レースの世界に飛び込む方を増やせれば幸いだ。


