2024年スーパー耐久シリーズ第一戦「SUGOスーパー耐久4時間レース」が4月20~21日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。&Raceからは編集長の三上和美が、昨年に引き続きWedsSport様からのサポートをいただき、今シーズンもスーパー耐久シリーズST-4(クラス4)に浅野レーシングサービスからカーナンバー18(#18)のTOYOTA GR86で参戦。
参加車両を『Gr.1』(ST-X ST-Q ST-1 ST-2 ST-3 ST-4)と『Gr.2』(ST-Z ST-5)の2組にに分け、各々が4時間ずつを争うという変則的な形で開催された開幕戦では、師匠のバースデーあり、フジテレビの密着取材がありと、決して頓珍漢なことは出来ないプレッシャーの中でスタートを迎えたのですが……終わってみると先月の公式テスト以上にドラマに溢れた、波乱万丈な幕開けとなりました。
では早速、レースレポートをお届けします。ぜひ最後までお付き合いください!(前回のレポートをお読みではない方は、先にそちらからご覧になることがお勧めです)
18日(木)、スーパー耐久参戦車両の占有走行
先ずチームオーナーである浅野武夫さん(以下「武夫さん」)とBドライバーの伊藤慎之典くん(以下「伊藤くん」)が、マシンのセット出しを行います。スーパー耐久は多くのチームが基本的に3〜4名のドライバーで構成されていて、大体どのチームもトップと2番目に速いドライバーがセット出しを行いますが、特に今回はラジアルタイヤからスリックタイヤに変更された最初のレースなので、このセクションがいつにも増して重要になります。
また一方で、チーム内でセット出し担当ではないドライバーは何をしているのかと言うと……それが終わるのをひたすら待つのみ。セットが決まらなかったら「その日乗れない」とか、あとレース直前に3周のタイム計測だけで予選に望むというのは、「スーパー耐久あるある」でもあります。(実は私は、いつもその役回りだったりします)
レースの時に練習できないなら、普段スーパー耐久の車両で練習すればいいのでは?
と思ったあなた。鋭い!と申し上げたいところですが、残念ながらそれは滅多にできることでは無いのです。基本的に、クルマは走れば走るほど消耗しますが、走行距離が長いスーパー耐久の場合は決勝中のトラブルを回避するためマシンの消耗を出来る限り減らす必要があり、レースウィークの占有走行ですら、セットが決まったらそこで走行は終了。マシンを温存します。
スプリントレースの車両と違い、走りまくっちゃダメなんです。
この日の走行の最後に、私に6周程度の走行が許されました。タイムはまだまだですが翌日も占有走行があるので、今日より明日と少しでも成長を目指してとにかく悔いなく全力でやろうとポジティブに考え、その日は温泉に入ったあと、コンビニ弁当を食べながら仕事をして、最後に軽くストレッチをして眠りにつきました。
19日(金)、スーパー耐久参戦車両占有走行
この日は1時間の占有走行が、2本用意されていました。
昨日よりさらにセットを煮詰めるということで、主に武夫さんがメインで予選シミュレーションで走行し、その後に伊藤くんが確認する作業を実施。仕上がって来たという事で、私も合間にオールドタイヤで14周、程度が良いタイヤで3周を走行をしましたが、改めて自分の改善点や、レース中の様々な目安が見えて来ました。この日も夜はホテルでコンビニ弁当を食べながら、一人お仕事。やることいっぱいありますよ〜♪