12月1日(日)8時45分〜 B組セミファイナル
A組のセミファイナル終了から数分後、同じく6周で争われるB組のセミファイナルが開始となりました。
B組の参戦台数は、前日に受理されたリタイヤ届により24台。つまりA組とは異なりチェッカーフラッグさえ受ければ、全車両が決勝レースに出場できる状況という事になります。
一方でトップを狙う選手は決勝のスターティンググリッドの関係から、総合タイムにも気を配る必要があります。A組トップ総合タイム13分29秒575を上回れば、決勝レースで「真のポールポジション」が獲得できるためです。時間経過により朝日を浴びて、気温・路面温度も上がってきているため、A組よりも優位な状況で走行できることが予想されました。
定刻8時45分にゲートオープン、B組選手たちがスターティンググリッドに向かったのですが、そこで早くもアクシデントが発生!7号車の予選6番手松井啓人選手が、何とスプーンカーブを立ち上がった所でクラッシュしてしまったのです。そのため6番グリッドが空けられたまま行われたフォーメーションラップでも、ポールジションの豊島選手がオーバーランするなど、スタート進行からして波乱含みなものとなりました。
決勝がスタート!抜群のスタートを決めたのは、2番手スタート43号車小田優選手。見事に1コーナーでトップを奪います。2番手には58号車YUTA SUZUKI 選手が続き、ポールの豊島選手は3番手に後退、しかも更に試練は続きます。何と豊島選手にドライブスルーペナルティーの裁定が下されてしまったのです。
豊島選手は3周目にピットロードを通過し、最後尾まで下がります。
更に波乱の連鎖は続きます。ヘアピンで1台がストップしたため、セーフティーカーが入ります(その間デグナーカーブでも1台がコース上にストップ)。ヘアピンに止まっていたのは、54号者 中村ブンスーム 選手。昨日の予選は1コーナーでクラッシュを喫し、本日のセミファイナルでは最後尾スタートとなったものの序盤で順位を上げていただけにに、悔しいリタイヤとなりました。
4周終了時点で車両回収は終了し、5周目にレース再開。残すところわずか1周のため、必然的に超スプリントレースとなります。さらにセーフティーカー導入後のリスタートのため車間が近く、オーバーテイクしやすい、観客にはたまらない23台のラストアタックが展開されました。
セーフティーカー導入時のトップは小田選手。もちろんその後ろは団子となり、ピッタリ2番手にはYUTA選手が付けます。再スタート直後は、小田選手のタイミングに絶妙に合わせたYUTA選手が続きます(3番手以降は少し遅れ)。
そしてわずか1周のドラマの後、トップでフィニッシュラインを越えたのは小田優選手、続いて2位にはYUTA SUZUKI 選手、そして3位には、今シーズン筑波・富士シリーズチャンピオンの14号車伊藤駿選手(RD-10Vユーザー全体トップ)に入り、B組のセミファイナルは幕を閉じました。
小田優選手セミファイナルコメント
「(決勝レースの)ポールポジションを狙っていたので、トータルタイムで負けちゃったから、セーフティーカーが出たせいで、しょうがないとは思うんですけど。予選が余りにも走り難い感じだったので、セミファイナルではちょっと(セット)変えただけですね。決勝レース頑張ります!」