愛車で初めてサーキットを走りたいが、何を揃えればいいのか、どういうものを選べばいいかわからない…そういう方は多いのではないでしょうか。安全で楽しい走行のためにも、失敗しないアイテム選びはとても大事。
そこでこの記事では、Porsche Experience Center Tokyo とRacing School GoTakeインストラクターで、スーパー耐久参戦歴もある現役レーサー鈴木翔也が、サーキット走行に必要な装備品・車載工具類を厳選して解説。揃える優先順位の高いものから紹介します。
また私・鈴木が実際に愛用しているおすすめの装備品も大公開。アイテム選びに迷う方もプロのアイテムを参考にしたい方も要チェック! この記事を読んで揃えさえすれば、快適にサーキットを走れます!
ライセンス
走行に必要なライセンスは、サーキットが独自に発行しています。サーキットに応じて座学や実技を受講することで取得可能。予約や問い合わせが必要なコースが多いので、事前に条件をチェックして準備をしておきましょう。
カーショップやイベントなど、サーキット以外の団体が主催する走行会ではライセンスが不要な場合もあります。ただしこうした走行会は台数の多さや各種の制約によって、満足な走行時間を確保できない可能性があります。どのくらい、どのように走りたいか検討した上で申し込みましょう。
装備品
クルマが万全の状態でも最低限の装備がないと出走できません。楽しい走行は安全な装備から。サーキットに行く前にチェックしておきましょう!
ヘルメット:イチオシはGP-6S
安全のため、サーキット走行の際にはヘルメット着用が義務付けられています。目的が走行会だけであれば、2輪用またはカート用フルフェイスタイプも使用できます。
あご部分が出るジェットタイプも利用可能ですが、ハンドルに顔をぶつける可能性があるため推奨しません。また半ヘルタイプや作業用ヘルメットは頭部全体を守れないため、サーキットでは使用不可です。
私のイチオシはアライのGP-6S。JAFの公式戦にも使える4輪用耐火ヘルメットです。

FIA公認モデルなので、以下すべてのレースで使い回すことができます。
- 走行会・練習
- フォーミュラ(スーパーFJ・VITAなど)
- カート
- 各種4輪レース
ヘルメットで一番大切な安全性については、国内基準(JIS)はもちろん世界の厳しい規格(SNELL)の数値を確実にクリアするための独自規格を採用。
全工程自社製の国産で、見た目や形状も美しく、アライのヘルメットならまず間違いありません。国内シェアNo.1です。
ヘルメット:もっと本格派がいい方にはGP-6
GP-6Sの上位モデルが、トッププロも使うGP-6。耐火性能・耐衝撃性能はGP-6Sと同じです。
GP-6S | GP-6 | |
---|---|---|
実勢価格 | 約¥60,000 | 約¥100,000 |
ダクト数 | 1 | 3 |
内装(頬パッド) | 変更不可 | 変更可(※エマージェンシータブ付) |
GP-6は頬パッドを交換することでフィット性を高められるほか、通気性も高いので快適なドライブが可能です。
また事故後に第三者が素早くヘルメットを外せるエマージェンシー・タブ付。より快適にドライブし、万が一の際にも安心なヘルメットが欲しい方にはGP-6がおすすめです。