ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第2戦「SUZUKA S耐」が4月26日(土)〜27日(日)、三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。今回はST-TCRとST-2クラスがお休みとなりましたが、それでも全8クラス・52台がエントリー。27日の決勝は気温21度・ドライコンディションのなか、午前11時5分より5時間に渡りレースが争われました。
前回は、浅野レーシングサービス WedsSport GR86(18号車)の4月25日(木)〜4月26日(金)の専有走行の様子をレポートしましたが、今回はその続編として、予選から決勝レースまでの模様をお届けします!

4月26日(土)スーパー耐久フリー走行(10:10〜11:10)
予選が行われた26日は、予選前にフリー走行が1時間設定されていました。
最初に武夫さんがマシンのコンディション確認を行い、藤原くんがセットを微調整。その後、私も2周計測を行いました。

4月26日(土)ピットウォーク
さすが世界の鈴鹿!多くのファンの皆さんがピットウォークに訪れてくれました。夜な夜なSIMトレーニングを共にしているNIWA RACINGの皆さんも応援に駆けつけてくださり、まるでオフ会のような和やかな雰囲気に包まれました。
また武夫さんのもとには、いつもながら多くのファンがサインを求めに列をなし、改めて師匠がこれまで成し遂げてきた功績の大きさ、そしてその歴史の重みを感じる場面もありました。ファンの皆さんのマナーの良さにも心を打たれ、鈴鹿ならではの深いレース文化を肌で感じた、特別なひとときとなりました。



4月26日(土)公式予選(14時〜)
Aドライバー予選
最初に武夫さんがアタック。2周目に2分23秒972を計測し、クラス7位を獲得しました。燻銀の走りが光り、チームに安堵と期待をもたらします。

Bドライバー予選
続いて伊藤くんがアタックを行い、2分20秒203を記録。Bドライバー予選を堂々の1位で通過しました。この時点で予選トップということは、2025年「SUZUKA S耐」における、ST-4クラスのトップタイムを取ったという事です。チームは歓喜に沸きました!!伊藤くん自身の高い実力はもちろんですが、初日の占有走行でトラブルがあったことを考えると、短時間のうちにトラブルの克服、そしてマシンセットをうまく煮詰めたチームの実力も証明したと言えるでしょう。
18号車の速さを改めて示すとともに、伊藤くんの実力が国内トップレベルであることを、世にハッキリと知らしめた予選となりました。
また、予選後には上位チームに車両規定違反が発覚したことから、18号車の順位は繰り上がり、A・Bドライバー合算タイムで争われる公式予選を、ST-4クラス4位という結果で終えることになりました。

CDドライバー予選
CDドライバー予選は、Gr.1・Gr.2の混走形式で行われました。最初にオールドタイヤで私がコースインし、基準タイムをクリアすることを目指して1周アタック。その後、藤原くんにバトンタッチし、途中でセッティング変更を行い再度走行するという作戦でした。
気持ちを落ち着け、混走の1周に全神経を集中すると意気込んで臨んだのですが……ピットレーン上において予選の隊列に並ぶ際に上位クラス車両に進路を塞がれ、衝突を回避するために急な操作を行ったため、駆動系に負担をかけてしまいました。その影響で、コースイン後すぐにマシンにダメージが発生。本調子で走行できないまま1周を計測し、2分28秒331に留まりました。
すぐに藤原くんにドライバーチェンジし、彼はマシンコンディションが万全でない中でも2分24秒955を記録してくれました。
これでCD両ドライバーとも基準タイムをクリアしたため、予選は無事終了。しかし予選後には自身の経験不足と未熟さにより、大切な予選で藤原くんに迷惑をかけてしまったことを深く反省するとともに、メカニックの皆さんに余計な負担をかけてしまったことにも、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
これも、今後に生かすべき大きな学び。スーパー耐久車両への理解をさらに深め、少しでも成長するためになんとか気持ちを切り替え、明日の決勝レースへと臨むことにしました。


4月27日(日)ピットウオーク
決勝レース当日のピットウォークには、昨日以上に多くのファンの方が足を運んでくださいました。こんなにたくさんの方の前で走行できることを、心から嬉しく思います。声をかけて応援してくださり、本当にありがとうございます!
