4時間耐久レース 決勝(13:00〜)
決勝レースは定刻通りの13時00分。ローリングスタートと共に「Race1」の、そして2025年シーズンの戦いの火ぶたが切られました。
スタートドライバーを務めるのは伊藤くん。スタート直後は特に混乱もなく、レースは順調に進行します。前日夜には氷点下にまで下がった気温は徐々に上昇し、レース中には20度を超えるという初夏を思わせるコンディションの中、他チームのピットタイミングよりも長く引っ張る戦略を採った18号車ですが、伊藤くんは2分13〜15秒というかなり良いアベレージで41周を走破。その時点でクラス1位のポジションで、私へドライバーチェンジとなりました。



1位でバトンを受ける!というとプレッシャーが掛かりますが、ドライバーチェンジや給油等の作業中に順位は下がり、クラス5位で戦線に復帰、直後は比較的空いている状況で走行ができました。が……ST-4よりも上位クラスの車両が私に追いついてきた際に、状況は変わります。追い付いてくる一部の車両が、オーバーテイク時に大きくクリップを外したり、コースアウトギリギリの挙動になったりするミスをする場面が多発したため、その回避に集中せざるを得なくなり、ペースが上げきれない展開となりました。
特にストレートが速く、車重のある上位クラスの車両に「私を抜いたは良いけれど、直後に苦しそうにコーナーへ進入していく」という迫力満点のシーンを目の前で展開された時などは、その影響でこちらが急ブレーキをかけざるを得なくなるなど、「とばっちり」を喰らう場面が何度かありました。
もちろんそのたびに車速が落ちるのは勿論ですが、それ以外にもラインを外すことで、タイヤにマーブル(タイヤカス)が付いてしまうという、難題も抱える事となります。今回も大量のマーブルを拾ってしまい、結果としてタイムを維持できず、中盤以降は非常に悔しい内容となってしまいました。
しかし、こうした混走の中でも安定してアベレージタイムを上げていくこと――まさにそれが、スーパー耐久に参戦するドライバーに求められる技術です。
今回の走行を通して、自分にはまだその力が十分に足りていないと痛感しました。


15周を走行したところで、藤原くんにバトンタッチ。藤原くんは、さすがトップドライバーです。2分14〜15秒台と安定したラップを刻み、武夫さんにバトンを渡します。その頃には初夏を思わせる気温も下がり始め、マシンコンディションも安定し、スタートから4時間後のゴールでは、最終的にクラス4位でチェッカーを受けました。
上位3チームは今回も強力で、ノートラブル・戦略も完璧。あと一歩届かずでしたが、次戦では必ずリベンジしたいと思います!
