ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEの開幕戦となる「もてぎスーパー耐久 4 Hours Race」が3月22日(土)〜23日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。
浅野レーシングサービス WedsSport GR86(18号車)は、ST-4クラスにエントリー。Race1(ST-ZST-TCR ST-4 ST-5クラス参加)を22日に、翌23日にはRace2(ST-X ST-Z ST-Q ST-1 ST-2 ST-3 ST-4クラス参加)を行う(要するにST-4クラスは、予選と決勝の4時間耐久レースを2日連続で行う)という、スーパー耐久シリーズ史上初の「2Days制の4時間耐久レース形式」となった今回。
18号車はRace1では総合16位/40台中、クラス4位/9台中という表彰台一歩手前に迫る好スタートを切り、またRace2ではトラブルに見舞われたものの総合33位/39台中、クラス8位/9台中でチェッカーを受け、両日ともに無事完走を果たしました。

2024年の2度と味わいたくない後悔
今回のレースは、私(&Race編集長・三上和美)にとって特別な意味を持つものでした。昨年9月7日に行われた同じもてぎでのレースは、自身のレース人生の中で最も悔いの残る走りとなってしまい、レース後には”地の底まで落ちたのではないか”という程に、深く落ち込みました。
多少言い訳じみてしまいますが、その時はレース直前に日本へ帰国し、もてぎでの事前走行もほとんどできないまま本番を迎えてしまっていました。そのためもあり、レース中のチームメイトとのタイム差は歴然で、アベレージタイムも惨憺たる状況。レース後は本気で1ヶ月ほど立ち直れず、「自分には才能がないのでは」「もうレースを辞めるべきか」等々と、何度も思い悩みました。
シーズンオフはSIMでトレーニング
その反省から、レース後にチームメイトの伊藤慎之典選手(以下、伊藤くん)とともに師匠・浅野武夫さん(以下、武夫さん、もしくは師匠)のもとを訪問。「SIMを買って練習しろ」とアドバイスを受け、すぐにmonocolleの阪さんに相談し、12月16日にSIMが納品されてからは、毎日欠かさずトレーニングを積み重ねてきました。
今回のレースに向けては、可能な限り事前準備を行い「もうあんな悔しい思いはしたくない」「師匠やチームメイト、そしてチームのみんなをがっかりさせたくない」「自分にだってできると証明したい」——そんな強い思いを胸に、私はサーキットへと向かいました。
3月20日(木)12:00〜13:00 特別スポーツ走行(Race1枠)
浅野レーシングサービスはRace1・Race2の両方にエントリーのため、どちらの走行枠も選択可能でしたが、マシンの負荷やコンディションを考慮し、まずはRace1枠での走行を選びました。
今回エンジンの腰下廻りを新品にしたため、私がその慣らし走行を担当。普段は18号車を1時間通して乗れる機会はなかなかないので、絶好のチャンスです。そして私はこの時間でマシンの特性をじっくり掴むことができ、大きな収穫と充実感を得ることができました。

