日本では数多くの参加型モータースポーツが開催されている。JAF公認の参加型レースに的を絞っても凄まじい数がある。その中にはレースに詳しい人にも知られていないローカルカテゴリーもあることだろう。
この記事では「スポーツランドSUGO」で独自に開催されているローカルカテゴリーの参加型レースをご紹介する。これからレースデビューを考えている人や、他のサーキットへの遠征を考えている人は参考にしてもらいたい。
スポーツランドSUGOのローカルレース紹介
宮城県にある東北地方最大の四輪サーキット。SUGO独自のカテゴリーとしては、富士スピードウェイと共通レギュレーションとしているナンバー付きのロードスターカップ。2023年まではJAFツーリングカー選手権として開催されていたモテギ・菅生 Fit1.5 チャレンジカップが、モビリティリゾートもてぎ・スポーツランドSUGOの合同シリーズとして開催されている。
JMRC東北ロードスターカップ
初代から現行型までのマツダロードスターのナンバー有り車両を用いたレース。富士スピードウェイのROADSTER CUPと共通レギュレーションとなっている。
出場車種 | 自動車登録番号標 | 開催数 | 出場台数 |
---|---|---|---|
マツダロードスター (NA,NB,NC,ND型) | ナンバー有り | 3回/年 | 4~6台 |
もてぎ・菅生 Fit1.5 チャレンジカップ
JAF国内競技車両規則 第3章, 第4章, 第5章”量産ツーリングカー(N1)”に合致した、FIT(GK5,GE8,GD3型)を用いたレース。鈴鹿のFIT 1.5チャレンジカップが類似レギュレーションとなっている。モビリティリゾートもてぎとスポーツランドSUGOの合同シリーズとして開催されている。
主な出場車種 | 自動車登録番号標 | 開催数 | 出場台数 |
---|---|---|---|
ホンダフィット (GK5型) | ナンバー無し | 2回/年 | 5~7台 |
その他の開催カテゴリー
全国的に共通レギュレーションで開催されているレースとしては、ロードスター・パーティレースⅢが年間4戦のシリーズ戦として開催されている。さらに2024年からはVITAが加わり、モテギ・菅生の合同シリーズとして開催されている。その他も幅広いカテゴリーが年間1~2戦のレースが組まれている。
カテゴリー名 | 開催数 | 出場台数 |
---|---|---|
(NEW)もてぎ・菅生 VITAシリーズ | 2024年から開催 | – |
ロードスター・パーティレースⅢ 北日本シリーズ | 4回/年 | 12~17台 |
N-ONE QWNER’S CUP | 1回/年 | 43台 |
TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup | 2回/年 | 48~61台 |
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup クラブマンシリーズ | 1回/年 | 40台 |
Legend Car Race | 2023年は未開催 | – |
LOTUS CUP JAPAN | 1回/年 | 13台 |
Audi A1 Fun Cup | 2023年は未開催 | – |
BMW & MINI Racing | 1回/年 | 17台 |
TCR JAPAN SERIES | 1回(2レース)/年 | 8台 |
Porsche Sprint Challenge Japan | 1回(2レース)/年 | 15台 |
Ferrari Challenge Trofeo Japan | 1回/年 | 15台 |
JAFツーリングカー選手権 ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーシリーズ | 1回/年 | 29台 |
JAFもてぎ・菅生スーパーFJ選手権 | 2回/年 | 13~15台 |
Fomula Beat地方選手権 | 2回(3レース)/年 | 9~16台 |
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | 1回(3レース)/年 | 12台 |
FIA-F4 | 1回(2レース)/年 | 45台 |
FORMULA REGIONAL | 1回(3レース)/年 | 9台 |
出場レースを選ぶ時のポイント
2つのサーキットを跨ぐシリーズ戦に注目!
この記事でご紹介した「スポーツランドSUGO」のローカルレースは「モビリティリゾートもてぎ」との関係性が強い。この2つのサーキットで代わる代わるレースを開催してシリーズ戦とするカテゴリーがいくつかある。「スポーツランドSUGO」でレース出場を考えている人は合わせて「モビリティリゾートもてぎ」で開催されるレースも確認しておく必要がある。
- もてぎ・菅生 Fit1.5 チャレンジカップ
- もてぎ・菅生 VITAシリーズ
- JAFもてぎ・菅生スーパーFJ選手権
もともと東日本・西日本などの大きな地域でまとめたシリーズ戦は数多く開催されていたが、特定の2つ以上のサーキットで行われるシリーズ戦が近年増えてきている。複数の地域で出場者を募ることで参加台数を増やすことが見込め、出場者も色んなサーキットでレースができるという利点があるため、これからも増えてくるのではないかと予想できる。特に「自動車メーカー系ワンメイクレース」や「日本独自のレーシングカーレース」「海外製レーシングカーレース」では複数のサーキットでのシリーズ戦としていることが多い。
年間の開催数と開催時期
出場するレースを選ぶときは年間の開催数と開催時期は必ず確認してほしい。開催数は多ければ良いというわけではなく、自分の仕事やレース以外の私生活とのバランスを考える必要がある。ビギナーのうちは年間3回以下の出場から始めて、慣れてきたら年5~6回を上限に出場回数を増やしていくのがオススメだ。
仕事の繁忙期は避けておこう!
開催時期は自分の仕事などの繁忙期と重なっていないかを確認しておこう。JAF公認レースの開催日はメジャーレースから順々に決まっていくのが定番となっている。サーキット独自のローカルレースの日程が決まるのは最後の最後となり、毎年同じ時期に開催されることが多い。過去数年の開催日を確認しておけば、そこから大きく外れることは少ないだろう。
連休に開催されるレースは狙い目!
その他にGWやお盆、祝日との関係も重要だ。もし連休と合わせて開催されるレースならば、普段は行くことができない遠方のサーキットに遠征&プチ旅行として出場する選択肢も出てくるかもしれない。その他にも仕事の閑散期が毎年決まっていて休暇を取りやすい時期がある場合も同じことがいえる。連休や仕事の閑散期に開催されているレースは狙い目と言っていいだろう。
確定で3連休となる日本の祝日
ゴールデンウィーク (憲法記念日、みどりの日、こどもの日) | 5月3日、4日、5日 |
海の日 | 7月の第3月曜日 |
敬老の日 | 9月の第3月曜日 |
スポーツの日 | 10月の第2月曜日 |
この記事の中に出場したいレースが無い場合は・・・
この記事では「スポーツランドSUGO」のローカルレースをご紹介したのだが、残念ながら“この中には出場したいレースが無い” そんな人もいることだろう。その場合は他で公開している”各サーキットごとのローカルレース”と”全国的に共通レギュレーションで開催されているレース”をまとめた記事も参考にしてもらいたい。
他のサーキットのローカルレース紹介記事リンク
- “十勝スピードウェイ”編
- “モビリティリゾートもてぎ”編 (順次公開予定)
- “筑波サーキット”編 (順次公開予定)
- “富士スピードウェイ”編 (順次公開予定)
- “鈴鹿サーキット”編 (順次公開予定)
- “岡山国際サーキット”編 (順次公開予定)
- “オートポリス”編 (順次公開予定)
全国共通レギュレーションのローカルレース紹介記事リンク
- “自動車メーカー系ワンメイクレース”編 (順次公開予定)
- “海外製レーシングカー”編 (順次公開予定)
- “日本独自のレーシングカー”編 (順次公開予定)
- “JAF/FIA選手権”編 (順次公開予定)
それでもやっぱり“出場したいレースが無い” 場合は、調べる範囲を広げて、耐久レースやスピード競技、JAF非公認のレースを探してみて欲しい。日本の参加型モータースポーツの裾野は広い!出場したいレースはきっと見つかるはずだ。