服装は長袖長ズボンなら手ぶらでOK
サーキットが指定する最低限の服装をしていれば、レーシングスーツやヘルメットを持っていなくてもレンタルカートに乗れる。多くのサーキットでは長袖長ズボンであれば服装のルールはクリアだ。極端な話、手ぶらでサーキットに行っても問題ない。カートを運転すると滝のように汗をかくので水分は持っていこう。
ヘルメットやグローブはレンタルできる
ヘルメットやグローブは必須だが、基本的に現場でレンタルできるので持っていなくても焦って買う必要はない。レンタル料金は1,000円以下のことが多い。不安な場合はサーキットのホームページを確認してレンタル品をチェックしよう。サーキット走行用のヘルメットはフルフェイスタイプなので、自転車用やハーフキャップは使えない点に注意だ。

特にヘルメットは頭との相性や性能がモデルによって大きく変わる。レンタルカートにハマったらサーキット用ヘルメットの購入がおすすめだ。快適さが増すとともに思い出も刻まれるので、レースライフがもっと楽しくなるだろう。
サンダルやヒールはNG
靴はサンダルやヒールを避け、運動靴などを選ぼう。レンタルカートはカートとはいえ全開走行する「車」。万が一のときに素早く脱出でき、脱げない靴が必須だ。レーシングシューズがあれば快適なフットワークが可能だが、ヘルメットやグローブと同様、すぐに必要な投資ではない。
水分補給は忘れずに
カートから降りてヘルメットを脱ぐと、自分の発汗量に驚くだろう。ゲームセンターにあるレースゲームの延長線上だと思って乗ると、脱水症状を起こすかもしれない。特に夏場は脱水症状が熱中症に直結する。電解質の補給も一緒に、こまめな水分補給を心がけよう。余ってもいいので、水分は多めに持参することをおすすめする。
注意事項

レンタルカートは恐怖すら感じるほどにエキサイティングなスポーツだ。同時にモータースポーツは紳士のスポーツであることも忘れないようにしよう。自分の限界を知り、他者を尊重する姿勢が大切だ。
無理はせず安全第一で走ろう
自分の限界を押し上げていくことはモータースポーツの醍醐味だが、無理は禁物だ。無茶をすれば自分の身を危険に晒すだけでなく、周りのドライバーにも多大な迷惑と被害を与えることがある。たとえば前の人がブレーキを踏んだポイントより無理やり奥までブレーキを遅らせれば、追突やクラッシュの危険性が増す。
「今回はこうやったらこうなった、次はこうしてみよう」と、冷静にトライアンドエラーを繰り返してタイムを削ろう。そうやっていいタイムや成績を出せたときの感動は、無理をしているときの興奮よりも大きい。走っていれば誰でもスピンやクラッシュを経験するが、冷静に走っていればその経験は次に活かせる。
速さよりマナーを心がけよう
サーキット走行はドライバー全員のマナーで成り立っている。コース内外ではマナーを守り、全員が心地よくモータースポーツを楽しめるようにしよう。走行中、以下の3点を覚えておくと安全かつ快適にレンタルカートを楽しめるだろう。
- スピン・クラッシュした車両の近くでは減速する
- レース以外で後ろから速い人が来たら素直に譲る
- 無理な追い抜きはしない
事故が起これば、問題が解消するまで全員が全開走行できなくなってしまう。基本的に誰かを責めることはないが、避けられる事故は回避したい。お互いが心地よく家に帰れるよう、紳士的な走り方に努めよう。
レンタルカートに関するよくある質問
Q:初心者でもレンタルカートは楽しめる?
A:初心者こそレンタルカートでモータースポーツの楽しさに触れてほしい。
全開走行、レースの駆け引き、上達の喜びなど、モータースポーツの醍醐味はレンタルカートで十分堪能できる。
Q:レンタルカートからステップアップできる?
A:自分のカートを持っていなくても、レンタルカートから世界へ、4輪へとステップアップしたドライバーもいる。川福健太氏は会社員になってからレンタルカートを始め、現在では複数のカテゴリーで活躍している。
Q:レンタルカートは雨でも走れる?
雨でもレンタルカートは走行可能。ただし、レインコンディションではタイヤのグリップ力が極端に低下するので、操作が難しくなる。レースによっては選手の実力差を出すためにあえて路面を濡らすこともある。
レンタルカートでクラッシュしたら自腹?
ほとんどのサーキットでは、クラッシュや故障を見越して免責事項や保険が設けられている。全額免責や上限額設定など、サーキットによって条件は違うので、不安な場合は直接問い合わせよう。