モータースポーツ体験が気軽に本格的に楽しめるレンタルカート。それほど予算がなくても乗れる敷居の低さが魅力で、幅広い層に支持されている。日本各地のレンタルカートサーキットをご紹介する本企画。今回は九州・沖縄編だ。
この地域には全国トップクラスの全長を誇るソニックパーク安心院や、複合施設の中に併設されたカートコースなど特色豊かなトラックが並ぶ。乗れるカートの種類が多いことも九州・沖縄エリアの特徴だ。
北九州カートウェイ
マシン:N35X(EX21)
住所:〒808-0123 福岡県北九州市若松区有毛2296
海の近くにある、自然豊かなコース。歴史のあるコースで、設備にも年季を感じる。コースは攻め甲斐があるレイアウトで、低速のヘアピンから中高速コーナーまでバランスよくレイアウトされている。中でも特徴的なのは2コーナー。バンクが強く、Rがさほど大きくないわりにレンタルのN35だと全開で進入できる。ジェットコースターのような感覚の爽快なコーナーだ。
エーワン サーキット
マシン:N35X・エクスプローラ・Birell
住所:〒818-0024 福岡県筑紫野市原田1338
カートは基本右回りだが、営業のタイミングによって右回り・左回りが変わるユニークなサーキット。かつては奥まで回り込むロングコースだったが、現在は消防の関係でその部分が使えず、手前までのコーナーを使うレイアウトになっている。複合コーナーが多く、それぞれ組み立てを考えながら走る必要があるのが特徴。一番タイムの速いカートはエクスプローラだという。
オーシャンカートランド
マシン:Sodi SR4・KOSMIC
住所:〒840-0204 佐賀県佐賀市大和町大字松瀬4248-25
オーシャンカートランドは道の駅にあり、週末は道の駅に立ち寄った人で賑わう。レイアウトはショートからロングまで豊富で、イベントによっては逆走もやっているためさまざまなコースを楽しめる。今はSodiがメインのレンタルマシンだが、KOSMICのスポーツカートにも乗れる。同施設内ではバーベキューもでき、近くに温泉施設もあるので観光がてらに足を運びたいスポットだ。
ソニックパーク安心院
マシン:N35X(EX21)・KOSMIC(KX21)・KT100SEC
〒872-0507 大分県宇佐市安心院町下毛985-1
全国屈指の1,080m、14コーナーを擁するロングコース。レンタルカートは定番のN35からKTまで、幅広いマシンに乗れる。最終から1コーナーまでのコース幅がとても広く、ライン取りが難しい。最終はアウトから進入してインベタが一番速い。そのまま1コーナーはミドルから入っていくライン取り。アップダウンも激しく、ダイナミックなコースだ。複合コーナーも多く、S字からの8コーナーはアウトに振りすぎずにアプローチすることがポイント。攻めるときはS字の縁石をガツンと踏んでいくのが地元走り。
大隅広域公園 レンタルカート場
マシン:N35X(GX200)
〒893-1101 鹿児島県鹿屋市吾平町上名5354 黒羽子地内
行政が運営している複合施設の一部がカートコースになっている。本格的なカートコースで、レーシングカートのレースもできそうなポテンシャルがあるものの、レースは開催していない。事前予約すれば持ち込みのレーシングカートを走らせることは可能だ。ロケーションもよく、観光がてらの走りにもってこいだ。
カウベルモーターパーク
マシン:RR・Sodi
〒879-4331 大分県玖珠郡玖珠町戸畑9566-1 カウベルランドくす内
元々はカートのチームが所有している施設で、最初は身内でやってたが、今は通常営業。公園の中にある駐車場をバリアで区切って作られている。聞きなれないRRの見た目はゴツいが、Sodiより動きはクイック。攻めがいのあるレイアウトになっていて、バリアギリギリのところでタイムを出すのが難しい。
大村湾サーキット
マシン:N35X(MZ200)
〒856-0011 長崎県大村市重井田町650
空港からほど近く、アクセスがいい。数年前にコースの全面改修が行われて路面や縁石が綺麗になった。912mと長めだが、コース幅は狭めでタイトコーナーが多い。あまり息をつける時間がないため忙しく、全日本カート選手権で戦う川福健太氏をもってしても「難しい」という。
御立岬公園ゴーカート場
マシン:N35X
〒869-5305 熊本県葦北郡芦北町田浦町145
岬の先端にある御立岬公園ゴーカート場は、その眺望に定評がある。コースの前半は山の景色が、後半は海が見える。夕暮れ時には海に沈む夕日を見ながら走れるなどロケーションが良い。春は桜が満開になる。
コースはコーナー数が多く、1周が長いが幅は狭めなため、レースやバトルでは抜きどころが少なく難しい。イベントはタイムアタックが多く、攻めがいがある。
御立岬公園には食事や宿泊などカート以外の施設も多く併設されており、家族連れでも一日中楽しめる場所だ。
ククル読谷サーキット
マシン:N35X(GX200・MZ200)
〒904-0323 沖縄県中頭郡読谷村高志保1020-1
沖縄で唯一のレンタルカートサーキット。元は道の駅の駐車場にバリアで作ったコースだった。マシンは定番のN35Xだが、エンジンが2種類で2クラスに分けられている。サーキットではレーシングカートのレースも行われており、チームが本土遠征することもある。運営者はKYOJOで活躍中の、翁長実希選手の父。Super FormulaやSUPER GTで活躍する平良響選手のホームコースでもある。