茨城県潮来市にあるクイック潮来は、レンタルカートとレーシングカートの両方を楽しめるハイブリッドサーキットだ。全長は700mで、コース幅は8~10mと広い。経営はビギナーに人気が高いクイック羽生と同じ有限会社スタジオビー。今回はスタッフの鷺谷(さぎや)さんにサーキットを案内してもらった。
クイック潮来とは
走行券は7分単位で購入可能。コースには中高速コーナーからヘアピン、高速シケインなど、大小11の多彩なコーナーが配置されている。経営がスタジオビーに移る前の名称は「イタコモータースポーツパーク」。
サーキット概要
住所 | 茨城県潮来市大生804-352 |
アクセス | 東関東道潮来ICから車で13分 |
コース長 | 700m |
コーナー数 | 11 |
料金プラン
ジャンル | プラン | 料金(税込) | 詳細 |
---|---|---|---|
単発レンタル | レンタルゴーカート | 2,200円(土日祝:2,500円) | 7分/回 |
ジュニアゴーカート | 2,200円(土日祝:2,500円) | 7分/回 | |
2人乗りゴーカート | 3,300円 | 7分/回 | |
まとめ買い | 1日フリーパス | 男性:13,000円 女性:10,000円 | 7分/回 |
回数券 | 3回券:6,500円 6回券:12,000円 | 7分/回 | |
持ち込み走行 | 持ち込みレーシングカート | 一日券:5,500円 午前券:3,500円 午後券:4,000円 | 7分/回 |
レース | レースプラン | 7,500円 | 練習(10分) 予選(8分) 決勝(12周) 表彰式 |
購入 | 傷害保険 | 500円 | 必須・掛け捨て |
フェイスマスク | 400円 | ヘルメットレンタルの場合 |
施設
コース
コースの全長は700m。実際に走ってみると、レンタルカートが持つグリップの限界を試される「クイックシケイン」や、ブレーキの微妙な踏力が要求される「SEVコーナー」など、歯ごたえのあるレイアウトだ。
「コース幅が広くて開放感があるので、風を感じながら気持ち良くドライブしていただけると思います。レンタルカートに初めて乗る方にもおすすめのサーキットです」と鷺谷さん、「またレーシングカートでも走れるため、本格的にステップアップを目指す方もぜひ来ていただきたいです」。


サーキットではF1を目指して練習に励む少年や、4輪レースの出場を目指して腕を磨いている社会人など、さまざまな人がアタックを重ねている。初めてのカートにやってきたファミリーも、思い思いのペースで走行を楽しんでいた。
コースを速く走るコツは、度胸をもってクイックシケインと3コーナーでハンドルの舵角を最小限にし、ボトムスピードを高めることだという。
筆者はかなり早い段階で速い方へ道を譲り、ラインを盗むことでタイムを稼ぐことにした。おかげでタイムは47秒台を記録。速い人は46秒台で走っているので、攻略が難しいサーキットだ。
詳しいコースの攻略はこちらの記事を参考にしてほしい。

カート
マシンは大人用1人乗り、大人用2人乗り、子ども用の3種類。シャシーはSodi製で、大人用にはホンダのGX270(4ストローク270cc)エンジンが、子ども用には同GX160(160cc)エンジンが搭載されている。エンジンは遠隔制御ができ、1セッションの走行時間である7分が経つとリミッターがかかる。



今回編集部が乗り込んだカートは大人用のモデルで、シャシーはSodi RX8。ボディにはバンパーが取り付けられており、友人を誘ってレースを楽しむ際も安心だ。レンタルカートコースでのレースに特別な資格は不要。手ぶらで来て、レースを楽しんだら表彰式でひとしきり盛り上がれる。
取材日は常連からビギナーまで多くの来場者でにぎわっていたが、周囲のマナーがとても良かったため、快適に走行を楽しめた。
設備
敷地内には本部、トイレ・更衣室、喫煙所といった一般的な設備に加え、見晴らしのいい展望エリアがある。走行の前後に上から周囲の走りを観察すると、地上目線ではわかりにくい発見があるだろう。


サーキットの名称が変わって1年目の2024年現在、コース内にある黄色・緑・白のバリアを新設するなど刷新が進んでいる。モータースポーツに新規参入する人を増やしたいというスタジオビー・下山和人社長の思いが、クイック潮来でどう表現されるか注目だ。