創設者の思いと施策
下山氏をはじめ、クイック羽生のミッションはとてもシンプルだ。「レースはマニアックな世界だと思われがちです。だから私たちは誰でも楽しめる場所としてのサーキットを作りたい」。
モータースポーツの裾野を支えたい
走ればタイムが数字で表れるし、レースをすれば順位がつく。モータースポーツが人を惹きつけるその魅力は、同時に競技としての厳しさでもある。クイック羽生はそんな「体育会系」のイメージから距離をとり、参入障壁を下げることに砕身している。たとえば扱いやすいカートの導入もその一端だ。
「約20年前、クイック羽生の創業当初はディズニーランドに追いつけ追い越せの思いで営業していました。現実的にディズニーを超えるのは難しいですが、遊びとしてモータースポーツに触れる場を提供したいという思いは変わりません。


『クイック羽生で走ってみてよかった』という感想を持ってもらい、後から本格的なレースに飛び込んでもらえたらいいと思っています。新しい遊びの場としてカートを提供し、いつかF1に乗ったドライバーがクイック羽生で走っていましたと言ってくれたら嬉しいです」。

サタデーナイトグランプリ
サタデーナイトグランプリは、毎週土曜日の16時30分から開かれているスプリントレースだ。会員登録や免許は不要。手ぶらで立ち寄ればレースができる。「毎回10人程度の方に参加していただき、一発勝負のレースを楽しんでいただいています。これが一番手軽にレースを楽しめるプランだと思います」。
レースの料金は予選から表彰式まで込みで3,300円。ハッキリ言って安すぎる。というのも、レンタルカートは5~10分で2000円前後が相場だ。3,300円は少し高めのフリー走行1回分程度の価格。予選・決勝・表彰式まで含んでこの価格はバーゲンだ。
季節イベント
「気軽にモータースポーツを楽しんでもらうため、季節に応じたイベントや割引を行っています」。クイック羽生では、ハロウィンやクリスマスにコスプレしてきた来場者に割引を適用するなど、サーキットとしては一風変わった取り組みも行っている。
夏休みになれば「ゴーカートはじめて教室」を開催。家族と一緒に来場した子ども向けにカートの乗り方をレクチャーし、サーキット走行に出る施策だ。ゴーカートとはいえ、カートを速く走らせるのは難しい。そこで走らせ方を伝えることで、家族ぐるみのレース体験を提供している。