モータースポーツ体験が気軽に本格的に楽しめるレンタルカート。それほど予算がなくても乗れる敷居の低さが魅力で、幅広い層に支持されている。日本各地のレンタルカートサーキットをご紹介する本企画。今回は関東編だ。
関東地方には全日本カート選手権でおなじみの新東京サーキットや、多くのレンタルカートレーサーを輩出してきたF.ドリーム平塚などが名を連ねる。最新鋭のマシンがラインナップされていることが多く、世界大会に繋がるSWS(内部リンク)の大会も頻繁に開催されている。
井頭モーターパーク
マシン:GX200 PK50 PK50M
住所:栃木県真岡市下籠谷468-2
井頭モーターパークにはレンタルコースとレーシングコースがある。主にレンタルを行っているレンタルコースは全面フラットのコースをタイヤバリアで区切った「駐車場型」。レーシングフレームにGX200を搭載したマシンはクイックな動きが特徴だ。
PK50Mというミッションカートのスプリントレースを2023年現在でも開催している唯一のコースでもある。生産終了して久しいマシンのため、関心がある方はなくなる前にぜひ走ってみてほしい。
モビリティリゾートもてぎ
マシン Sodi+GX270
住所:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
モータースポーツのメッカ、モビリティリゾートもてぎのレンタルカート専用コース。全面フラット・バリアに囲まれたテクニカルなサーキットだ。レース観戦などのついでに遊園地感覚で楽しめるが、コースやマシンは本格的。レースにも注力しており、Sodiのワールドシリーズ(SWS)の公式戦も開催している
カートランドBANDAI
マシン:N35X
住所:栃木県那須郡那須町高久
&Race編集部では情報が確認できていないため、ご存じの方はどしどし情報をご提供いただけると幸いだ。
AUTOLAND TECHNO
マシン:Sodi+GX270
住所:茨城県石岡市半ノ木11210-1
AUTOLAND TECHNOはフラットで小さめなコースだが、テクニカルで攻めがいがあるレイアウト。Sodi導入と同時にSWSのポイントレースになった。関東でワールドシリーズが盛り上がっているサーキットのひとつだ。
ISK前橋店
マシン:Sodi+GX270
住所:群馬県前橋市清野町6-3
全国展開しているISKの前橋店は、パチンコ屋を居抜いて作られたユニークな半屋内のレイアウトが特徴。雨天ではグリップがコース内で大きく変化するほか、日差しが強い日には屋内と屋外で明度差に対応する必要がある。コーナーの途中にあるマンホールを攻略するのが最後の0.1秒を削り取るポイントだ。
埼玉カートパーク
マシン:N35X
住所:埼玉県行田市下忍439
埼玉カートパークは、倉庫を改装して作られた半室内型のサーキットだ。地面はコンクリートで、接地感が他のサーキットと異なる。ランオフのないバリアで囲まれたレイアウトはテクニカル。
サーキット秋ヶ瀬
マシン:プラガ MZ200 KT
住所:埼玉県さいたま市桜区上大久保1099
レンタル用に採用されているプラガの操作感はSodiに近いが、レーシングカートのブレーキなどを一部流用しており、「止め方」が難しい。コース幅は狭めでブレーキングが難しく、有力選手を輩出してきたサーキットだ。レーシングカートの持ち込みが主体のサーキットで、本山哲選手の実家でもある。
フォーミュランド・ラー飯能
マシン:PK+EX21
住所:埼玉県飯能市赤沢1117
アップダウンが激しいダイナミックなコースで、他のコースにはない難しさがある。マシンのPKフレームは軽量でクイックな動きが特徴だ。レンタルのフレームとしては反応が良く、レーシーな動きが楽しめるため、レーシングカート経験者も満足できるだろう。
U-KART CIRCUIT Tokyo Akiruno|東京/ゴーカート
マシン:Sodi+GX270
住所:東京都あきる野市牛沼467-1
U-KARTで採用されているADVAN(SLJ)タイヤはタイヤ幅が狭いため、グリップが他のSodiカートよりも抜けやすい。それが逆に重いSodiのマシンを操りやすくもしている。レイアウトはバリアで囲まれたコンパクトなコースだが高低差がある。当施設の代表はKART耐久フェスティバル「K耐」の出場選手で、耐久レースのレギュレーションが巧妙に作られている点にも注目だ。SWSも流行っており、競技志向の強いドライバーが集まっているという。
新東京サーキット
マシン:Tony+GX270
住所:千葉県市原市引田 字二本松249
レーシングカートのメッカ、新東京サーキット。レーシングカート一本の印象があるが、世界でも最速レベルの速さで名門Tonyのレンタルカートを導入した。乗り味はSodiカートに近く、タイムはN35Xに近い。アクセスが良く、首都圏に在住の方にはおすすめしやすいサーキットだ。
ネオ・スピードパーク
マシン:N35(EX21) N35+KX21
住所 千葉県八千代市島田台1125
ネオ・スピードパークはハイスピードで爽快感があるサーキット。初心者にもおすすめだが、同時に競技志向の強い人も集まっている。スポーツカート用エンジンKX21搭載マシンは暴れ馬なため、コースにとどめるのが難しい。レイアウトはアップダウンが激しく、ブラインドコーナーが多い。難度の高さも相まって、レンタルカートの全国大会では上位にネオ・スピードパーク勢が名を連ねるという。
F.ドリーム平塚
マシン:Sodi+GX270
住所:神奈川県平塚市長瀞1-13
F.ドリーム平塚はレンタルカートブームの黎明期から実力派のドライバーを輩出してきたサーキットだ。速度域は低めだが、ブレーキングなどの要素が詰め込まれたテクニカルなレイアウトは実力を磨くのに最適。Sodi SPORTを日本最速で導入した。Sodiの世界大会で使われるマシンを体験したければ「Fドリ」だ。
クイック羽生
マシン:Sodi+GX270
住所:埼玉県羽生市桑崎275-1
レンタルカートの老舗クイック羽生は、乗り放題プランなどで安くたくさん乗りたい方に最適だ。720mと長めのコースに11のコーナーが配置されたレイアウトは、あらゆるコーナーを練習できる。オーナー自ら「全国どこに行っても通用する腕を磨ける」と胸を張る。
本庄サーキット
マシン:Sodi+GX390 スポーツカート
住所:埼玉県本庄市児玉町高柳883
本庄サーキットは4輪の走行も行われているミニサーキットだ。導入されているレンタルマシンは日本で唯一のGX390搭載Sodi SR5。最高速は49秒台と、市販ノーマルのスポーツカーよりも速い。レンタルカート用としては長いストレートエンドでトップスピードは100km/hを超える。2018年以前のSodi耐久世界選手権はこのGX390のパッケージで行われていた。
F1リゾート秩父
マシン:BIZ Sodi SR GX270
住所:埼玉県秩父市久那637-2
F1リゾート秩父は老舗のレンタルサーキットだが、ここ数年で編集部関係者に訪問した人物がいなかった。最新の情報を詳しく語れる方がいたら情報をご提供いただけるとありがたい。
ハーバーサーキット木更津 アウトドア店
マシン:Sodi+GX270
住所:千葉県木更津市築地1-4 イオンモール木更津内 館外
ショッピングモールAEONの駐車場にあるハーバーサーキット木更津。Sodiの輸入代理店が運営しているため、短い中にもオーバーテイクが可能なコーナーがあるなど考えられたレイアウトに仕上がっている。ジュニアの全国大会が開催されるコースで、ジュニアSodi勢にとっては聖地になっている。
中井インターサーキット
マシン:N35X FK-9 NSR50-M
住所 神奈川県足柄上郡中井町境1023
中井インターサーキットは、F1で活躍中の角田裕毅選手ゆかりのサーキットだ。最近はスクールを開催するなど、ジュニアドライバーの育成に力を入れている。レイアウトはダイナミックに上って降りる高低差が特徴だ。
大井松田カートランド
マシン:N35X T4L T5F KT
住所:神奈川県足柄上郡中井町鴨沢456-2
レーシングカートの老舗である大井松田カートランドは、立川祐路選手など多くのプロレーサーを輩出してきた。マシンはN35からレーシングカートまで豊富で、スプリントレースへの出場も可能だ。実力とやる気に合わせてエントリーからハイエンドまで体験できる。大井松田カートランド出身の選手は、短い距離で一気に止めてから一気に旋回するようなブレーキングとコーナリングに定評がある。