S耐公式テスト③ 15時30分〜16時30分
このセクションはコース上でオイル漏れがあり、かなり長い赤旗中断がありました。近藤さんがロングで乗り感触を掴み、どんどんペースアップし、周回を重ねたところで終了となりました。
S耐夜間練習走行 18時30分〜20時30分
はい、やって参りました!現役以来お久しぶりの夜間走行です。最後に夜を走ったのはいつだっけ?えーと……2006年のセパンサーキット(マレーシア)だっ!
「富士は本当に見えないんだよ」という声を沢山のドライバーに事前に聞いて来ました。でもセパンも、もっと前に参戦した「十勝24時間」も、どちらのコースも良く見えたので想像がつきません。(しかもあの頃の私は20代)。
それではいけないと伊藤くんと武夫さんに「富士の夜間走行のコツ」を聞いてみたところ、返って来たのは「見えにくくても昼間と同じように走れば良いんだよ」とのごもっともすぎるお答え。そりゃそうかもしれませんが……それが出来たら、誰も苦労しませんよ!(汗)
最初に武夫さんが軽く走り、トップタイムをマーク!続いて伊藤くんがコースインをして、どんどんタイムを上げて行ったのですが……ここでまた、GR86の持病が発症。燃料系の問題が出てしまい、しばらくピットインアウトを繰り返さざるを得なくなりました。
その後なんとか症状が落ち着いたところで、ようやく私の出番が回ってきました!!
”余裕で見えちゃったらどうしよう?”などと意気揚々とコースインをしたのですが、やはり暗闇の富士スピードウェイは伊達ではなく……そこには今までのスーパー耐久では、全くご対面したことのない光景が広がっていました。
一部のコーナーでは本当に漆黒の闇の中を、ライトの明かりだけを頼りに手探りで走るような走行。”なるほど、噂は想像以上だね”などと思いながら走っていたところ、しかしタイミングが良いのか悪いのか数周したところで、ゆっくり走行している集団に追いつきます。
名付けて「夜走るの初めてなんです。ちょっとビビってますトレイン」。トレインを構成するのはST-QクラスとST-2クラスの勇者たちで、Aコーナー、100Rでとんでもなく慎重に走行しています。ブレーキが早すぎて、何度か追突しそうになってしまいましたが、でも抜こうにも私はST-4のGR86なので、立ち上がりやストレートでは微妙に追い付きません。そして雨が降ったり止んだりもし始めます。
”みんな初めての夜は怖いんだな。仲間がたくさんいる”と、変に仲間意識が目覚めたのも束の間、”感傷に浸っている場合じゃない!!”と、自分に喝を入れます。
まずは目の前の勇者たちを抜かなければいけないのですが、かく言う私も彼らのペースと走りに釣られたり振り回されたりするうちに全く自分の走りができなくなり、大幅にタイムダウン。そしてそんな私のモヤモヤなど知った事かと言うかのように、トレインはひたすら続きます。
そんなトレインも、ついに数周したところで解消しました。勇者たちも徐々に慣れペースが上がり間隔が離れてきたところで、クリアラップ!しかし……13コーナー付近で大きなタイヤカス(マーブル)を拾ってしまい……「ガタンゴトン!」今度はバイブレーションに苦しむ羽目になりました。もちろんペースアップできず。さらに目線が近くなったり、リズムがうまく掴めず早めにブレーキ踏みすぎたりして、またしても悔しさと課題しか残らない1日となりました。夜間のベストタイム2分4秒……。