よくある疑問点を解説
出場台数が少ないレースは避けたほうがいいのか?
出場レースを検討する際は、必ず過去数年の出場台数を確認してほしい。この記事に記載した台数は2023年の出場実績となっている。台数が増加傾向なのか減少傾向なのか、予選落ちはあるのか、レース中の接触頻度は高いのか低いのか、などを深く調べた上で最終決断をしてほしい。
出場台数が少なくても長く続くレースはある!
今回紹介したようなサーキット独自のローカルレースは、自動車メーカー系のワンメイクレースと比べると出場台数は圧倒的に少ない。台数が少ない事でレース不成立、あるいはカテゴリーが消滅するのではないか?そう不安視するのは自然なことだと思う。たしかに台数が集まらずに消滅してしまったレースカテゴリーがあるのも事実ではあるが、台数が少ないながらも、何十年と開催され続けているレースもたくさんある。
自動車メーカー系ワンメイクレースは、新型車の発売と同時に旧型車での開催は無くなる。ある意味、終わりが決まっているレースだ。それに対してサーキットで独自化したレースにそれはない。出場者が集まる限りはレースが開催され続ける。そういった長く開催され続けるレースこそサーキットに根付いた真の草レースなのだと私は思う。
長く続くレースを見極めるのは難しいのだが、下記の3つは確認してほしいポイントだ。
- 出場台数が4台以上あること
- 出場台数が横這いであること(減少傾向や増減が激しいのはNG)
- 数年にわたり出場し続けているドライバーもしくはチームが2台以上いること
ショートレイアウトのコースの利点と欠点
筑波サーキットは他の主要な国内サーキットと比べると1周の長さが短いサーキットである。富士スピードウェイや鈴鹿サーキットと比べると全長は半分以下と毛色が違いすぎるため、出場するレースに筑波サーキットを選んで大丈夫なのだろうか?と不安になるかもしれない。そこでこの記事ではショートレイアウトのコースの利点と欠点を簡単に説明しておこう。
反復練習にはショートレイアウトが最適
ショートレイアウトのコースは当然1周にかかるラップタイムは短くなる。自ずと1セッション(20~30分)あたりの周回数も増えることになる。鈴鹿サーキットだと1セッションで10周しか走れなかったものが筑波サーキットだと20周走れるのだ。特にビギナーのうちは反復練習が大きな効果を発揮する。
ショートレイアウトのコースといえば鈴鹿サーキットではフルコースの他にショートカットを用いた東コース・西コースというショートコースがある。フルコースの1・2コーナーの反復練習をするために東コースを、スプーンや130Rを反復練習するために西コースを、あえてショートコースで練習する人がいるくらい反復練習は効果的だ。
筑波サーキットは低速コーナーから高速コーナーまでがバランス良くまとまったサーキットであり減速・旋回・加速の基礎を反復練習するのに最適なサーキットと言えるだろう。
台数が増えるとクリアラップが取れない
ショートレイアウトのコースの欠点は出走台数が増えると、全くもってアタックラップが取れなくなることだろう。特定のコーナーやブレーキングの練習であれば問題は無いが、1周をアタックしてタイムを出したい時はクリアラップがとれず非常にストレスとなる。
また、まだサーキットを走り始めて間もないドライバーは周囲の警戒に気を取られて走りに集中できないこともある。そのため筑波サーキットのレースに出場することを目標としていながら、練習走行は「モビリティリゾートもてぎ」や「スポーツランドSUGO」に行く人がいるくらいだ。
ホームコースを決める時のポイントは「モビリティリゾートもてぎ」編で詳しく解説しているので、そちらも是非ご覧になって頂きたい。
この記事の中に出場したいレースが無い場合は・・・
この記事では「筑波サーキット」のローカルレースをご紹介したのだが、残念ながら“この中には出場したいレースが無い” そんな人もいることだろう。その場合は他で公開している”各サーキットごとのローカルレース”と”全国的に共通レギュレーションで開催されているレース”をまとめた記事も参考にしてもらいたい。
他のサーキットのローカルレース紹介記事リンク
- “十勝スピードウェイ”編
- “スポーツランドSUGO”編
- “モビリティリゾートもてぎ”編
- “筑波サーキット”編
- “富士スピードウェイ”編(順次公開予定)
- “鈴鹿サーキット”編(順次公開予定)
- “岡山国際サーキット”編(順次公開予定)
- “オートポリス”編(順次公開予定)
全国共通レギュレーションのローカルレース紹介記事リンク
- “自動車メーカー系ワンメイクレース”編(順次公開予定)
- “海外製レーシングカー”編(順次公開予定)
- “日本独自のレーシングカー”編(順次公開予定)
- “JAF/FIA選手権”編(順次公開予定)
それでもやっぱり“出場したいレースが無い” 場合は、調べる範囲を広げて、耐久レースやスピード競技、JAF非公認のレースを探してみて欲しい。日本の参加型モータースポーツの裾野は広い!出場したいレースはきっと見つかるはずだ。