ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦 「S耐ファイナル 富士 (4h×1レース)」が11月16〜17日、富士スピードウェイで開催されました。
前回は WedsSport GR86 浅野レーシングサービスのスポーツ走行〜占有走行レポートを綴らせていただきましたが、今回はその続きで、予選前のフリー走行から決勝のレポートです。
11月16日(土)S耐ウォーミングアップ走行 9時20分〜9時55分
空は曇っているけど路面はドライ!最初に武夫さんがハンドルを握り、マシンのセットを確認します。それなりに良い感触を確認できたので、伊藤くんにバトンタッチ。その後も18号車は安全マージンを取りながら走行して……いたのですが、ヘアピンで後続車に衝突されてマシンが破損し、コース脇に退避の事態に見舞われてしまいます(衝突して来た車両には、決勝レースでのドライブスルーペナルティーが課せられました)。その後チームはピットに運ばれてきた18号車の修理を迅速に終え、予選に備えます。
11月16日(土)予選 13時20分〜
最初にAドライバー浅野武夫選手が予選アタック!
いよいよ待ちに待った予選が開始し、武夫さんが勇躍コースイン!しかしタイヤの皮が剥け温まったくらいのいよいよこれからアタックラップ!というタイミングで、18号車はフロントのロアアームが折れてしまい、戦線離脱となりました。午前中の接触の影響があったかもしれません。
ベストタイムはアームが折れる前の1’59″152で、 Aドライバー予選結果はクラス7番手。師匠の魂の走りが見られず、無念です。
次にBドライバー伊藤慎之典選手
エースドライバーの伊藤くん、今回は何位で帰ってくるか期待していました。コースイン後は順調に周回を重ねて1’56″799を叩き出し、予選は6位。
AドライバーとBドライバーの合算タイムで決まる予選結果は、クラス7位となりました。
Cドライバー 三上和美
今回は伊藤くんが予選で使ったタイヤを、そのまま使用させていただけることとなりました。伊藤くんのお下がりです。
参加台数がとても多いことと、今回11番ピットということでピットロード出口からはかなりの距離があるため、「予選が始まってすぐにコースインすると渋滞にハマってしまい、クリアラップが取れない」と予測。予選開始から1分20秒後にコースインすることを決めました。Aドライバー&Bドライバー予選を見学させて頂いた結果、それがベストなタイミングだと判断したからです。
コースインしてすぐに感じたのが、”マシンの仕上がりが過去最高に良い!”ということ。今までよりはるかに進化している18号車に、手応えを感じました。何もかも全てが違うんです。思った通りに車が動かせる!接地感が高く吸い付くようにグリップして、限界が高い!!シートポジションが今回完全に決まったからか、慣らしでたくさん走行させていただいたおかげかわかりませんが、安心してマシンに身を任せられます。
予想に反して第3セクターのコーナリング中に、1周につき1台ずつ引っかかってしまい、クリアがなかなか取れません。そんな中でも最後の1周のみオールクリアが取れ、1’58″899をマークして、クラス7位で予選を終了しました。
18号車で初の2分切りができたのはとても嬉しいですが、まだチームメイトとのタイム差があり、そこは悔しいところです。今後も練習して腕を磨いていくしかありませんね……。
「今回もダメだった(涙)」落ち込んだ気持ちでピットに戻ると、メカニックやチームメイトが私自身初の「2分切り」にすごく喜んでくれていて、それが驚きと共に嬉しかったです。「1年間頑張って来た成果が結果として現れたね」「チームは大騒ぎだったよ」等々と言ってもらえて、うるっとしてしまいます。確かに頑張って来ました。来年は56秒を出したいものです。
Dドライバー 上村優太選手
上村くんは、さらに私のお下がりタイヤで、満タンでのマシンチェックを兼ねた予選になりました。最初に決勝で使うニュータイヤの皮剥きを行いピットインし、再度予選用のタイヤに履き替えてコースイン。しかしクラッシュ車両が発生し、赤旗中断。あたりはすっかり暗くなりほぼ夜間走行です。そんな中、1’58″329を出し、Dドライバー予選1位で終了しました。さすがSUPER GTドライバー!
ドライバーチェンジの練習
予選後はドライバーチェンジの練習、タイヤ交換や給油の練習を繰り返し行いました。今回は伊藤→武夫→三上→上村の順番で決勝を走行する予定のため、ひたすらロールプレイを行いました。タイヤ交換も日に日に早くなって来ているので、期待が持てます。