ドライバーレポート
Aドライバー 浅野武夫選手
今回は、三上さんがとても上達したのが良かったですね。こんなに進化したのを初めて見ました。今回はクルマのセットがすごく良くなって、三上さんがちゃんと乗れるように仕上がったのが良かったんじゃないですかね。
レースの方は(クラッシュが多くて)非常に残念ですね。スーパー耐久のドライバーのラインナップとか車両とか、STOに考えて頂きたいですね。参加する方も、レースを見ている側のお客さんにとっても、このような荒れたレースにはなってほしくないというのがあります。
うちのチームは、ウォームアップ走行の接触や予選のトラブルもあったけど、結果的にはしっかり走りきれたので結果は残せたんだと思います。レースの方は楽しく走行できました。来年は体制を変更してCドライバーになろうと思うので、三上さん頑張って下さい。
Bドライバー 伊藤慎之典選手
今回は土曜日のウォームアップ走行で接触があって、流れが良いと言えるレースウィークではありませんでした。今回スタートとチェッカーを担当させていただいたのですが、赤旗の影響などで休む時間も十分あって疲れる前に終わってしまいましたが、たくさんの車両の中でもラップタイムを比較的落とさないで走行できたので、いつもやって来たことが成果に現れたと思います。最終的に決勝レースを4位で終われたのは、良かったことですね。
今年1年を振り返ると、上村くんと一緒にセットを煮詰めて、もてぎではBドライバー予選1位を取れるところまでマシンが仕上がり、一発の速さは証明できたのは嬉しかったです。
「決勝レースでのアベレージタイムを上げること」を次の課題で取り組んできまして、それはかなり良くなったと思います。ただもっと煮詰めていく要素はあると思うので、シーズン中に煮詰めきれなかった悔しさはありました。来年についてはわかりませんが、引き続き全力を尽くしていこうと思います。
Dドライバー 上村優太選手
最終戦で、何がなんでも表彰台と思って頑張って来たのですが、赤旗がとても多いレースで、自分としては物足りない結果となってしまいました。
今年一年、右肩上がりでどんどんシーズンを戦ってこられたので、チームメイトのみんなと、メカニックと、ドライバーを含めてすごいいい雰囲気でレースできたことは、すごくよかったことだと思います。
最後に、Cドライバー 三上和美
今回は水曜日から走行させていただき、順調に課題も克服できていて良い流れで予選まで行けたので、赤旗中断の影響で決勝レースでハンドルを握れなかったのはすごく残念でした。昨年の最終戦からどこまで自分が成長できたのかを確認したかったし、来年に向けて少しでも何かを得たかったので、それが成し遂げられず悔しい気持ちでいっぱいです。
また武夫さんと伊藤くんがマシンをチェッカーまで運んでくれて、4位になれたことは良かったと思いますが、メカニックさん、スタッフ、応援してくださる方のためにもなんとしても表彰台に上がりたかったので、願いが叶わなかったことも残念です。
これからシーズンオフに入りますが、来年の開幕戦に向けて、しっかりトレーニングに励みたいと思います。応援してくださったファンのみなさん、スポンサーのみなさん、チームメイト、メカニックさん、今年1年本当にありがとうございました。
あとがき
最終戦は、想像もしなかった大波乱のレースで幕を閉じました。最後の最後までどうなるかわからず、オフィシャルの方々も出来る限りの力とベストな選択をし、決断をするにも大変な苦労をされたと思います。本当にお疲れ様でした。1年間一緒に走ってくださったチーム関係者の方々にも、心よりお礼申し上げます。
2024年は、私にとって復帰2年目の年でした。昨年は全てが浦島太郎状態でしたが、今年は昨年の課題を克服すべく、MRS代表森さんの車両をお借りして、武夫さん、Racing School GoTake竹内浩典さん、伊藤くん、浅野レーシングサービス岡野さんにご指導いただき、可能な限り練習を行いました。みなさんのお力添えがなければ、ここまで来られませんでした。本当にありがとうございます。
「三上和美ならできるはず」そう信じて諦めずに支えて、応援・協力してくださった浅野レーシングの想いに応えたくて、走り続けました。何度も何度も壁にぶつかり、その度に這い上がり前に進んできました。昨年より各サーキット2〜3.5秒ほどタイムアップして成長して来てはいるものの(昨年はブリヂストンラジアルタイヤで、今年はスリックタイヤだったので単純比較はできませんが)、ライバルや他車も進化成長を続けておりなかなか追いつきませんが、きっと諦めなければそれができると信じています。
年の半分を海外にいる関係で、いつでもサーキット走行ができる状況でないことがとても歯がゆいのですが、SIMや筋トレ、有酸素運動をしっかり行っていき、更なる向上を続けたいと思います。
2025年は今年以上にタイム差を縮めて、チームに貢献できるドライバーに成長したいと思います。
レースに復帰できて、そして浅野レーシングサービスで第2のレース人生を歩めること誇りに思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
WedsSport GR86 スポンサー企業(敬称略)
株式会社ウエッズ
株式会社アンサンブルアンフランセ
株式会社サード
新興工業株式会社
株式会社アラカートフーズ
株式会社エンドレスプロジェクト
藤壺技研興業株式会社
ブリット株式会社
株式会社和光ケミカル
株式会社イングス
WedsSport GR86 富士フォトアルバム
カメラマン:安田雅樹、吉田央