11月14日(木)富士スピードウェイ スポーツ走行
この日も、富士スピードウェイのスポーツ走行枠の走行となりました。浅野武夫さん(以下、武夫さん、もしくは師匠)、伊藤慎之典くん(以下、伊藤くん)、上村優太くん(以下、上村くん)と、チームメイト全員が揃い、今日から4人で頑張ります。
午前中は武夫さん、伊藤くん、上村くんでセット出しを行い、煮詰まってきたということで午後のスポーツ走行枠40分を、丸々私の練習時間に充てて頂きました。
エンジンの保護ということで、7200回転縛りの走行。前日の長時間慣らし運転の成果を楽しみにしていましたが、2分をなかなか切ることができません。今回はライバル達が1分56秒台に入ることは容易に予測できるので、「オールドタイヤの回転数縛り」でも、2分を切れないと勝負にならないのはわかっていました。
私は今年の24時間耐久でも2分切りはまだ一度もできておらず(24時間は7000回転縛り)まだ見ぬ”1(分)”という数字を見たくて見たくてしょうがなかったのです。が、簡単に”1”という数字はメーターに表示されません(涙)色々試すものの、限られた時間でマシンの特性を引き出し、それを自分の走りにすることができないまま、スティントは終了しました。
走行終了後、師匠とRacing School GoTakeインストラクター伊藤くんに車載ビデオを見てもらい、伊藤くんのベストタイムと私のベストタイムをデータロガーで比較しました。するとAコーナーからヘアピンまでで、1秒くらい私のタイムが遅いことが判明。今まで最もチームメイトとのタイム差が出たのが第3セクターだったのですが、今回そちらはタイム差が0.6秒と少なくなっています。正直、コーナー数が多い第3セクターを改善するには時間がかかりますが、今回は「Aコーナーからヘアピンまで3つのコーナー」を集中して改善すれば良いのです。明日も走行があるし、希望が持てます!!
11月15日(金)STEL専有① 9時40分〜11時10分
この日は昨日までと打って変わって、ウエットコンディションとなりました。予選も決勝も雨の可能性があるので、武夫さんが集中してセット出しを実施。前半は濃い霧も発生し路面状況も悪いにも関わらず、師匠の燻銀の走りが光ります。強靭なメンタルと経験、引き出しが必要となるこのような難しいコンディションの中、師匠は2分8秒台でコンスタントに攻め、流石だなとしか言いようがありません。
ウエットセットがうまく決まったとのことで、私の出番が回って来ました。雨は上がり霧も薄くなり、これからどんどん路面状況は良くなる一方で、台数もさほど多くはないので危ないコンディションではありません。残り時間は10分ちょっと。18号車のウエット路面走行は1年前の最終戦以来のこと。ブリヂストンのウエットタイヤはとんでもなくグリップするのを知っていたので、2分6秒台を狙っていました。
意気揚々とコースインすると、予想通りめちゃくちゃグリップする!!限界が高い!!しかし心のブレーキがかかってしまい、手前でついついブレーキを踏んでしまい車速が落ちて、エンジンのパワーバンドを外してしまいます。もっと思いっきり攻めていかなきゃとは思うのですが、短時間で雨を乗りこなす技量もなく、2分9秒出たところでチェッカー。やっぱり師匠には敵いませんね。
11月15日(金)STEL専有② 13時20分〜
午後の走行時間、サーキットは非常に濃い霧に覆われ、STEL専有走行は中止となりました。しかし中止と発表された20分後に霧は無くなり、最高のコンディションになったのだから皮肉なものです。この状況で走行できないのは悔しい……サーキットにいた全ての人が思ったことでしょう。一旦中止と決めたオフィシャルの発表は覆されることはないので、各チームは翌日の予選に向けて、メンテナンスやドライバーチェンジの練習などを始めます。
”今回のレースは荒れそうだな……” 富士の空を見ながら、胸騒ぎがしました。
さてさて、いつものごとく長くなってしまったので、決勝レースの模様はその2に続きます。
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