ドライバーレポート
Aドライバー 浅野武夫
もてぎからマシンの感触はすごく良くなり、その良い状態で今回のレースに臨みました。事前の走行でクラッチトラブルがあって、セットを煮詰めることができなかったのがちょっと残念なところですね。
でもレース自体は、まぁ悪い感じではなかったと思います。走っていて車の安定感はあったし。あとはドライバーが煮詰めるだけです。最終戦に向けて頑張るだけですね。
Bドライバー 伊藤慎之典
前戦のもてぎで、B予選ポールを取ったそのままの勢いで今回の岡山も挑みましたが、うまくいきませんでした。というのも、予選はGR86勢のトップから0.2秒差ではありますが、個人的にはまとめきれなかったところがあり……もっと上を目指せたと思います。速い車があるにも関わらず、それを100%出しきれないのは悔しいですね。
決勝は、木曜金曜の結果から厳しくなることは予想されていたので、覚悟はありました。が、思ったより辛い状況で、60号車を抑えきれませんでした。前戦終了後に「決勝でも強い車作り」を課題にあげましたが、それが達成できませんでしたね。次はもう最終戦なので、後悔のないようやり切ります。
Dドライバー 上村優太
今回は、決勝でとにかく安定する車にしたいなという思いで臨みましたが、ちょっとトラブルもあり、セッティングをうまく出し切れなかったですね。
ただもてぎの時と同じく一発の速さは証明できたので、次は決勝に強い車作りチーム作りを行ないたいです。表彰台を目指して次も頑張ります。
Cドライバー 三上和美
昨年のスーパー耐久に引き続き、2回目の岡山です。今回は予選までをドライブさせていただき、決勝はチームの応援とサポートに回らせていただきました。
決勝に参戦しないことでプレッシャーがなかったので、いつもより冷静にチームの動きや他ドライバーの走り、状況など学ぶことができて、たくさんの発見や学びがありました。
”昨年より自分がどの程度成長しているかな?”との楽しみもあったのですが、車載ビデオなど見ると各操作などかなり改善はされて来てはいるものの、「チームメイトと同タイムを出す」ということまで考えると、圧倒的に技量・経験不足を感じます。
最終戦まで時間は短いですが、表彰台に上がるためにできることは全部やって、悔いの残らない2024年にしたいです。
応援してくださっているスポンサー様、ファンの皆様、チームメイト、メカニックの皆さん。いつもありがとうございます。
あとがき
今回はグループ1とグループ2に分かれて、3時間で行われた耐久レース。午後から開催されたグループ1のレースでは途中で雨が降ったり、接触なども非常に多く、最後の最後までわからないレースが展開されました。
参戦車両もどんどん増えて、今、日本一の盛り上がりを見せてくれているスーパー耐久。
国内トッププロが鎬を削るこのレースに参戦できてめちゃくちゃ楽しいけれど、苦しいこともいっぱいです。
レース前のトレーニングや走り込みも、20代の現役時代と比べると、疲労度も回復時間も当時の比ではありません。ついつい”こんなに辛いなら、サーキット走行はもうやめようか”とも思ってしまいますが、師匠は71歳で私より全然速く、弱音も吐きません。それじゃあやっぱり私も弱音を言えないじゃないかと、師匠の存在を原動力にしています。
私自身、毎回高い山を少しずつとはいえ登れているとは思いますが、いきなり駆け上がって、突っ走って頂点を目指せないのが悔しいところです。
色々なレースがある中で、私がこのレースに参戦している理由は、「自分が毎回とんでもなく成長できる」からです。国内のトップチーム&ドライバーが多いので、最高峰レベルを間近で見ることができ、それを吸収することができる。こんなに贅沢でやりがいのある環境は、他カテゴリーではなかなかありません。
そして何より、参戦車両がかっこいい!抜きつ抜かれつする美しいレーシングカーを真横で見られるのは、スーパー耐久ならでは。2024年残すは11月16〜17日開催される富士スピードウェイの最終戦のみ。後悔なく走り切りたいです。
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WedsSport GR86 岡山フォトアルバム
カメラマン:安田雅樹、長瀬憲昭