11月13日(木)富士スピードウェイ スポーツ走行
この日は午前中にS-4枠30分×2本と夕方に50分枠があり、まず伊藤くん、続いて藤原大暉選手(以下、大暉くん)、そして武夫さんへとステアリングが渡っていきました。セットアップを詰めるために全員で走り込んだものの、どうしても“これだ”という手応えには届かず、少し焦りの残る流れが続きます。
私はというと、今回はドライビングを大幅に見直していたこともあって、タイムがいつもより伸びない状態。走るたびにセットが変わるため対応しきれず、気持ちが追いつかない場面が多く歯がゆさが消えませんでした。
コース上では上位クラスのマシンが本当にギリギリの距離で抜いていくので、「この密度で4時間の決勝を戦うと思うと正直不安」と、胸の奥にいろいろな感情が湧きます。

夕方のセッションは16時15分スタート。セットの方向性が見えたタイミングで私がコースに出たのは17時近くで、視界に広がったのはまさかの「真っ暗な富士」。完全にナイトセッションでブレーキングポイントの看板もかすんで見え、走りながら「これは2026年の24時間を見据えた公式テストなの?」という気持ちに。この状況は完全に予想外でしたが、逆に来年の24時間の事前準備として良い機会になりました。
この日の私の走行は合計10周。身体の疲れはほとんどないものの、思うように走れない悔しさが心の奥にずっと残り続け、気持ちはどんより重たいまま。宿に戻ってお弁当を食べつつ抱えている仕事を少し進め、気持ちを切り替えるようにして翌日の準備を進めました。

確実に成長を感じられます


ありがとう!

S耐チャレンジデビュー!
11月14日(金)STEL占有走行(9:35〜11:05)
この日から占有走行がスタートし、コース上は台数が一気に増加。18号車は決勝に向けたセットがまだ決まらず、SARD製ダンパーやスタビの調整を何度も繰り返します。私は最後に6周の走行を担当。早くセット出しの主戦力になりたい、という思いが強くなりました。


白幡勝広さん激励ありがとうございます!

音速タイヤ交換がウリです

STEL占有走行(13:25〜14:55)
午後もセット変更を続けますが、前回の富士24時間とは異なり路面温度が低く、データが思うように活かせません。車高を含め何度も変更を繰り返しますが、ドライバー全員「決め手に欠ける」という感触。
大暉くんが決勝用タイヤのスクラブを担当し、最後に私が6周計測。タイム自体はチームメイトとほとんど変わらないものの、マシンに乗れている手応えがまったくありません。とにかくうまく走れない。
練習不足・時間不足・能力不足──頭では理解していても、スッと乗れない自分が悔しい。宿に戻ってからはお弁当を食べながら車載映像を見て予習しました。予選前日ということで仕事は一旦封印。「レースが終わってからやろう」と切り替えました。

お手伝いをしてくれる中村さんと省吾さん




