ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦『S耐FINAL 大感謝祭』が、2025年11月15日(土)〜16日(日)、静岡県小山町・富士スピードウェイで開催されました。
今大会では日米交流の象徴としてST-USAクラスが新設され、ST-5クラスがお休みとなったことで、全9クラス・57台が参加。まさに2025年S耐の締めくくりにふさわしい規模と熱気となりました。
私(&Race編集長・三上和美)が所属する浅野レーシングサービス WedsSport GR86(18号車/ST-4クラス)は、予選をクラス7位(9台中)で通過。決勝では117周を走り切り、クラス3位で久しぶりの表彰台を獲得しました。
ここでは、その前半戦──占有走行から予選までの様子をお届けします。

2025年の最終戦に向けて
私にとっては7月26〜27日のオートポリス以来、実に3ヶ月ぶりのレース。10月の岡山ラウンドはST-4クラスがお休みだったため、実質“シーズン中に1度オフ期間が入る”ような一年となりました。
2ヶ月にわたる海外での仕事を終えて9月末に帰国したものの、久しぶりの走行ではすぐに感覚を取り戻せません。さらに今回は浅野武夫選手(以下、武夫さんもしくは師匠)、伊藤慎之典選手(以下、伊藤くん)と話し合い「これまでの走りを根本から矯正する」という新たなチャレンジにも取り組んでいたため、思うように体が反応してくれない日々が続きました。
それでも竹内浩典さん、Kam Simulator Studioの加茂さん、iRacing界の神様・長井さんにご指導いただきながら準備を進めましたが、「練習量も時間も圧倒的に足りない」というもどかしい思いを抱えたまま富士入りすることに。
「サーキット走行をしなかった、たかが2ヶ月、されど2ヶ月」。20代の時のように勢いだけで走れなくなっている現実に、少し寂しさも感じながらのレースウィーク入りとなりました。

11月12日(水)富士スピードウェイ スポーツ走行
この日は18号車のエンジン慣らしのため、私が午後からのスポーツ走行を担当しました。久しぶりの富士、久しぶりの18号車。ブランクの影響は大きく「こんなに忘れていたのか」と自分でも驚くほど。一つずつ感覚を思い出しながら、4000回転から始めて最終的に7000回転まで回し、この日の走行を終えました。


