Super FJ 日本一決定戦が、11月30日〜12月1日鈴鹿サーキットで開催されました。本戦は1年に1度開催される「日本で一番速い男(By FJ)」を決定する特別な大会であり、地方選やジャパンリーグ(全国戦)を戦って来た全国の猛者が集まり、初冬の鈴鹿で2日間に渡り暑い火花を散らしました。
これまで2回に渡り、予選・セミファイナルとお伝えして来ましたが、いよいよ本稿ではラスト一戦。決勝レースの模様をお伝えします。
決勝レース
いよいよ2024年のSuper FJ 日本一決定戦も、決勝レースを残すのみとなりました。これまでフリー走行・予選・セミファイナルまでA組・B組に分かれて鎬を削って来た50人の選手たちが、一同にスターティンググリッドに着きます。
フルグリッド50台に対して、セミファイナルで決勝へと駒を進めたのは47台。3グリッド分が空いた為、セミファイナルで完走出来なかった3台が特別ルールにより、ピットスタートを許可されました。順番はセミファイナル及びレースリタイヤのタイミングが考慮された結果、ピットスタート48番手に11号車の梅本幸汰選手、49番手には54号車の中村ブンスーム 選手、そして最後尾となる50番手には33号車の磐上隼斗選手が、それぞれ進出。これで50台全てのグリッドが埋まりました。
なお残念ながら、セミファイナルのフォーメーションラップでリタイヤした 7号車の松井啓人選手は、出走枠から外れてしまいました。
グリッド到着前から波乱の展開
13時10分に、「日本一」へと向かう47台がコースイン。しかしダミーグリッドに着く前からアクシデントが発生してしまいます。決勝3番手の56号車・迫隆眞選手と7番手の田上蒼竜選手が接触。田上選手はコース外、迫選手の車両はピットに戻され、共にリタイヤ。更に30番手の16号車地崎壱星選手もピットアウトが出来ず、スタート前から3台が舞台から降りることとなりました。
さらに波乱は続きます。フォーメーションラップを終え各車スターティンググリッドに着いて、後方でオールクリアのグリーンフラッグが振られるタイミングで、何と黄旗が振られます。理由は53号車の石井大雅選手がスタート不能となったためで、もう一度フォーメーションラップとスタート進行をやり直し。このトラブルの結果、決勝レースは1周減算され9周に、原因となってしまった石井 選手は、グリッド最後尾へと回されることとなりました。
スタートをするまで、これほど長い道のりはあったでしょうか?
エクストラフォーメーションラップからいよいよスタート!
エクストラフォーメーションラップを終え、予選一位の岡本選手を先頭にスターティンググリッドに着きます。後方ではグリーンフラッグが振られ、スタート!9周の戦いの幕が上がりました。
抜群のスタートを見せたのは、フロントローの岡本選手と小田選手。少々出遅れたYUTA選手を3番手に、各車1コーナーになだれ込みます。続く130Rでは4番手スタートの31号車加納康雅選手が、YUTA選手を攻略し3位に浮上。しかしその後は波乱含みのスタート前とは異なり、表彰台圏内の1-3位及び4位まではそこで順位が決まるという、上位陣に関しては落ち着いた展開となりました。
激しかったのは、5位以下の争い。コース上のありとあらゆる場所でバトルが繰り広げられる、観ている観客も全く気を抜けない激しいレースとなりました。
そして9周の後にゴール!優勝は8号車の岡本大地選手。ポール・トゥ・ウィンの見事な逃げ切りを見せ、優勝を勝ち取りました(おめでとうございます)。2位には43号車の小田優選手が、そして3位には31号車の加納康雅選手がそれぞれ入り、波乱万丈の「日本一決定戦」の幕が下りました。