レンタル車両で安く手軽に楽しめる
結川 モータースポーツのハードルは高い印象があります。もう少し手軽に楽しむ方法はありますか?
岡村 最近はトヨタ・GR86などを貸し出している業者さんがいます。メカニック・保険・消耗品コミコミで1走行2、3万円くらいから乗れるので、それが4輪だと最安かもしれません。
三上 自分が運転して楽しいクルマに出会えるまで、いろいろレンタルしてみるのが効率的だと思います。人間関係と一緒で、クルマも相性です。相性が悪い場合もありますから、最初はそれこそN-ONEみたいな、街乗りもできるクルマのレンタルから始めてもいいと思います。

三上 最近はドリフト車両も広いスペースで借りながら走れるようになりました。何かあっても人生を棒に振らない予算感で楽しむことが大切だと思います。私は20歳で180SXを買ったら後戻りできなくなりました。


まずはサーキット走行を楽しもう!
結川 サーキット走行を楽しむための秘訣は何でしょうか?
岡村 楽しめるイメージをもってサーキットに来ることをおすすめします。経験が増えれば考えることが技術に移っていきますが、最初は「楽しもう!」というマインドが大切ですね。人の走りを見て、自分の運転を想像するだけでも楽しめる妄想族が勝ちます(笑)。

三上 2023年にレース復帰したときの抱負は「とにかく楽しむ」でした。2000年代にプロとして走っていた時期にはあまり楽しむ余裕がなかったんです。だから復帰時は、遅くてもビリでもレースを楽しもうと。
今はどんな時でも「楽しめ」と自分に言い聞かせています。そうすると余計な力が抜けてタイムがポンっと出ることがある。それがまた楽しいんです。
結川 最後に、サーキット走行を始めることで得られる、走行以外での楽しみがあれば教えていただけますか?
三上 普段の生活では縁のないすごい方に出会えたり、刺激をもらえたりすることですね。人との出会いもレースの楽しみのうちです。
岡村 そう、今隣にいる三上さんが私をレースの世界に引き込んだ人なので、出会いは不思議です。レンタルカートに初めて乗った私へ「速いじゃん!本格的にレースやってみなよ」って言ってくれたんですから。
モータースポーツの一歩目から無理をする必要はない。レンタルカートは約2,000円と手軽だし、4輪車でサーキットを走る場合もサーキット用のマシンをレンタルできる。予算に見合ったマシンでサーキットに繰り出せば、お金の心配から解放されて走行を楽しめる。
モータースポーツは1/1000秒が数値化される競技だが、その厳密さが、日々の生活にとびきりの楽しさと興奮を与えてくれる。ちょっとした刺激を求めてサーキットに飛び出すと、思いがけない人や体験との出会いが人生を変えてくれるかもしれない。


