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Home»レースカテゴリ紹介»オートテスト初心者ガイド:気軽に挑戦できるモータースポーツ
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オートテスト初心者ガイド:気軽に挑戦できるモータースポーツ

2025.6.2鈴木 智之
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「サーキットを走ってみたい!」けれど、「運転技術や安全面に不安がある」「サーキット用の車やヘルメットなどの装備品を持っていない」「金銭面でも難しそう」。そんなふうに考えている人に、ぜひ知ってほしい参加型モータースポーツがある。それが、オートテストと呼ばれるJAF公認の競技だ。

オートテストは、誰でも気軽に参加できるのが特徴で、年齢・性別・車の種類を問わず、安全面のリスクを最小限に抑えながら、運転技術を磨くことができるモータースポーツである。今回は、私のオートテストへの出場体験談を交えながら、その魅力についてご紹介する。

  • オートテストとは?
  • 誰でも参加できるJAF公認モータースポーツ競技
  • 「スピード」ではなく「正確さ」が重要
    • コースレイアウトの例
  • 車種を問わず楽しめる競技
  • 装備品不要で参加できる競技
  • Bライセンス取得の資格が得られる
  • 参加者との交流で得る情報と仲間づくり
  • オートテスト唯一の欠点
  • 出場までの流れ
    • 事前申し込み
    • 受付
    • コース歩行(慣熟歩行)
    • ブリーフィング
    • 練習走行
    • 1本目の本番走行
    • 2本目の本番走行
    • 表彰式
  • 初心者にもステップアップを目指す人にもおすすめ

オートテストとは?

オートテストとは、指定されたコースをいかに正確に走行できるかを競うモータースポーツの一種である。名前の通り、テスト(試験)のようにコース内でドライビング技術が試される。通常のサーキット走行やジムカーナと異なり、一時停止や駐車などの正確さも求められるのが特徴的だ。

そして、オートテストの最大の魅力は、参加する車や装備に関するハードルがとても低いこと。参加にあたり特別な改造や装備は必要なく、自家用車での参加が可能である。サーキットのようにスピードを重視するのではなく、「いかに正確に車を操作するか」が勝敗を左右するため、安全性も高く、初めての方でも気軽に楽しめるようになっている。

誰でも参加できるJAF公認モータースポーツ競技

オートテストは、JAF(日本自動車連盟)公認のモータースポーツであり、信頼性が確保された競技形式である。さらに、クローズド格式競技のため、モータースポーツBライセンスが不要で、誰でも気軽に参加できるようになっている。

また、開催場所はサーキットやジムカーナ場といったモータースポーツ施設に限らず、ショッピングモールやリゾートホテルなどの広い駐車場でも行われることが多い。もちろん、競技会場には参加者以外の車が入り込むことはなく、競技中の安全性はしっかりと確保されている。

「スピード」ではなく「正確さ」が重要

オートテストの成績向上のポイントは、「スピード」ではなく「正確さ」にある。指定されたコースにはスラロームやUターン、360度ターンといったテクニカルな要素が含まれており、いかにミスなくクリアするかが重要になる。さらに、コース設定が車速40km/h以下になるよう設計されているため、ハイパワーな車両が有利になることはない。

オートテストを通じて磨かれる「正確な運転技術」は、日常の安全運転にも直結する。狭い駐車場でのハンドルさばきや、細かな速度調整といったスキルが向上し、普段の運転への自信にもつながるだろう。

また、オートテストで身につく「正確な運転」は、速度域の高いサーキット走行を行う前の事前練習にも最適だ。ミスをしやすいポイントを正確に把握し、コースの特性に合わせて車をコントロールすることは、サーキット走行でも求められる重要な技術だからだ。

コースレイアウトの例

私が過去に2回出場したオートテストのコース図をご紹介する。コース図①は少し難易度が高いコースで、車庫入れが縦列駐車なのが特徴的であり、後半セクションではパイロンを縫うように360度ターンをするため、ミスコースしやすい。対してコース図②はスラロームと180度ターンの繰り返しで、覚えやすくリズムも掴みやすいレイアウトとなっている。同じオートテストでもコース難易度には差があり、毎回違うコースを走ることができるのも魅力のひとつだ。

コース図①
コース図②

車種を問わず楽しめる競技

オートテストの特徴のひとつは、どんな車でも参加可能なことだ。競技車両に限らず、軽自動車、SUV、ファミリーカーなど、普段乗っている車でそのまま参加できる。「競技用の改造車がないと参加できないのでは?」と心配する必要はない。

特に、軽自動車やコンパクトカーは小回りが利くため、オートテストでは有利になることが多い。逆に、不利とされる大型のワンボックスカーやSUVで参加し、腕試しをする参加者もいるようだ。どのような車であっても、正確に操縦するテクニックがあれば十分に楽しめる競技であるため、車種を気にせず、ぜひ挑戦してみてほしい。

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装備品不要で参加できる競技

一般的なモータースポーツでは、ヘルメットやグローブといった装備品が必要だが、オートテストにはそのような装備は不要である。通常の服装や普通の靴で参加できるため、気軽に参加可能だ。また、自家用車に特別な装備を施す必要もない。これは安全面を軽視しているわけではなく、コースを速度が出ないレイアウトにすることでリスクを低減しているためである。

さらに、駐車セクションではリバースギアを使用するため、ヘルメットなどで視界を狭めることが逆に危険となる。この「装備品不要」という手軽さも、オートテストの大きな魅力のひとつである。

Bライセンス取得の資格が得られる

さらに、JAF公認のクローズド競技として開催されるオートテストに出場すると、国内Bライセンスを申請する資格が得られる。競技会に出場すると、主催者側がライセンス交付申請書の申請資格証明欄に出場証明として捺印してくれるため、Bライセンス講習会を受講しなくても国内Bライセンスを申請できるようになる。

国内Bライセンスを取得すると、ジムカーナをはじめ、ラリー、ダートトライアル、サーキットトライアル、ドリフトなどのJAF公認競技に出場可能となる。これらの中で、オートテストからステップアップしやすいカテゴリーとしては、ジムカーナ、サーキットトライアル、ドリフトなどが挙げられるだろう。

参加者との交流で得る情報と仲間づくり

オートテストのもうひとつの醍醐味は、他の参加者との交流である。オートテストには、初参加の初心者からベテランまで、さまざまな人が集まる。ベテラン勢の中には、ジムカーナやダートトライアル、サーキットトライアルの経験者もいるため、競技終了後に話をしてみると、地元のモータースポーツや練習会、さらには地域特有の情報に触れることができる。こうした情報交換を通じて、新しい練習場や裏技的なコース攻略法など、独自の知見を得ることも多い。

地元のモータースポーツ事情について知りたい人や仲間を増やしたい人にとって、他の参加者とのコミュニケーションは非常に有意義である。ぜひ、競技の合間や表彰式後の時間を活用し、交流を楽しんでほしい。

オートテスト唯一の欠点

オートテストの欠点を挙げるとすれば、それは自動車運転免許と自家用車を所有していなければならないことである。つまり、18歳未満は出場することができない。さらに、レンタカーなどで参加することも認められていないため、クルマを購入しなければならないという大きなハードルがある。これが、同じ入門モータースポーツでありながら18歳未満でも乗ることができ、車両も借りることができるレンタルカートと大きく異なる点である。

出場までの流れ

ここからは、オートテスト出場するまでの流れを、実際に出場してみた体験談を交えてご紹介する。

事前申し込み

まず、事前申し込みを行う。JAFモータースポーツや各地のJAFモータースポーツ団体(JMRC)のサイトで開催情報をチェックし、1週間から3日前までに事前エントリーを行う。JAFやJMRCのサイトURLは下記の表にまとめたので参考にしてもらいたい。参加費用はイベントによって異なるが、一般的に4,000円前後である。オートテストは事前申し込みをせず、開催当日に飛び込みでエントリーすることも可能だが、事前に申し込むことで受けられる割引などもあるため、有効活用しよう。

団体名URL
JAFモータースポーツhttps://motorsports.jaf.or.jp/
JMRC北海道https://jmrc-hokkaido.org/
JMRC東北http://jmrctouhoku.com/
JMRC関東https://jmrc-kanto.org/
JMRC中部http://www.jmrc-chubu.jp/
JMRC近畿http://www.jmrc-kinki.net/
JMRC中国https://jmrc-chugoku.org/
JMRC四国http://www.jmrc-shikoku.gr.jp/
JMRC九州http://www.jmrc-kyushu.gr.jp/

受付

開催日の当日は、受付時間内に会場に到着し、受付を済ませよう。遅刻は厳禁だ。受付では免許証やエントリー名、車両情報の確認が行われ、タイムスケジュールやコース図、ゼッケンなどが配布される。配布されたゼッケンを車両に貼り付け、不要な荷物を車外に出せば準備完了だ。ゼッケンを貼り付けるためのテープは忘れずに購入して持参しよう。

私は自前の軽バンで出場したがオートテストでは戦闘力は十分にあると感じた

コース歩行(慣熟歩行)

受付後にコースの下見ができる(ブリーフィング後の場合もある)。コースのレイアウトやポイントを確認するためにコース内を歩くことを「コース歩行」または「慣熟歩行」と呼ぶので覚えておこう。オートテストは毎回コースレイアウトが異なるため、ベテランであろうと初参加であろうと、このタイミングで初めてコースを知ることになる。紙のコース図は配られるが、図に示されたパイロン間隔と実際のパイロン間隔には乖離があるため、歩きながら正確な位置を確認し、頭の中で走行ラインをイメージしておこう。

コース歩行の様子:仲間と議論しながらコースを見て回るのは楽しいひとときだ

ブリーフィング

コース歩行の後には、競技に関するルールや注意点が説明される「ブリーフィング」が行われる。ここで審査基準やペナルティの詳細が説明される。主催者やコースによって審査基準やペナルティの取り方が異なるため、しっかり聞いておく必要がある。特にオートテストの順位決定方式は2種類(ベストタイム方式とタイム合算方式)があり、戦略が全く異なるため、必ず確認しておこう。

練習走行

ブリーフィングの後には、練習走行の時間が設けられている。この練習走行は、実際にコースを走りながら走行の感覚をつかむことを目的としている。ここでタイムが計測されることはないため、焦らずに自分のペースで走行し、コースの難所や注意すべきポイントを把握することを優先しよう。この練習走行で得た感覚を元にイメージトレーニングを行い、本番1本目の走行に備えよう。

1本目の本番走行

いよいよ本番走行。1本目は特に緊張をする。無理をせず、ミスコースをしないように走ることが重要だ。特に順位の決定が1本目と2本目の合算方式の場合は、1本目のミスでさえも順位に大きく影響を与えるため、慎重に行くことをお勧めする。

2本目の本番走行

2本目は、1本目の経験を生かして少しスピードを上げてみるのが定石だろう。順位の決定がベストタイム方式で、1本目をミスなく走れている場合は、少し攻めた走りを試みるのも良いかもしれない。状況に応じて攻めの走りと守りの走りを使い分けることは、今後ステップアップし、ライセンスが必要となる競技を戦う上でも重要だからだ。

表彰式

走行が終了すると、成績が発表され、表彰式が行われる。全員集合の記念写真が撮影されることも多い。初参加でいきなり表彰されるのは難しいかもしれないが、他の参加者と交流できる貴重な時間となる。上位の選手と交流し、走りのコツや次のイベント情報などをゲットしよう!

初心者にもステップアップを目指す人にもおすすめ

オートテストは、特別な装備や車がなくても気軽に参加でき、運転技術を磨けるモータースポーツであることは間違いない。参加する車種や装備の制約が少ないため、モータースポーツ初心者や普段の車で挑戦したい方にはピッタリの競技と言える。また、Bライセンスの取得も目指せるため、さらなるステップアップも可能だろう。
運転が好きな方、運転が上手くなりたい方、安全運転を意識している方は、ぜひ一度JAF公認オートテストに挑戦してみてほしい。

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