2月28日(土) 公式テスト1日目
昨年最終戦以降、フランスに戻っていた私は、3ヶ月間サーキット走行をしていませんでした。公式テスト前に練習はしたものの、やっぱり毎回走り方を忘れてしまいます。
もてぎに至っては1年ぶり。しかもコース改修も終わったばかり。自分がとっ散らかってしまうのは容易に想像できました。
「もしかして下手になっているのかもしれない……」そんな不安を抱えたまま、サーキット入りしました。

10:45〜12:15 Group1 特別スポーツ走行
まずは藤原大暉選手が走行を開始。2分11秒を記録し、セットアップの調整が進められました。
次に私がハンドルを握ります。
はい、予測はしていましたが……全然まともに走れません。
シーズンオフに18号車が大幅にリフレッシュされて、さらにコースも全面路面張り替え。そこに3ヶ月のブランク。マシンなのか、コースなのか、自分なのか。何が原因なのかよく分からないまま、とにかく頭の中が「???」でいっぱいになってセッション終了。タイムは同じく11秒台でした。
続いて、今年新規加入の箕輪卓也選手がハンドルを握ります。箕輪くんは期待の新人で、めちゃくちゃ速いドライバー。そして性格が優しくて穏やか。誰と走るかがとても重要な耐久レースで、彼のような素晴らしい人柄の選手と組めることは何よりです。
……と、ここでマイナートラブル発生。
この“細かい嫌な予感”が、残念ながらこの2日間ずっとついて回ることになります。

15:00〜16:30 Group1 特別スポーツ走行
引き続き藤原選手を中心にセットを煮詰めます。武夫さんに「今日は乗らないんですか?」と尋ねたところ、返ってきたのは一言。
「みんなで乗ってもしょうがないでしょ。マシンが決まらないと」
さすがです。私はひたすら練習が必要なので、初のニュータイヤで走行させていただきました。
……ただ、ここでまた困ったことが起きます。
路面なのか何なのか、オールドタイヤの方がうまく乗れるのです。
ニュータイヤでタイムが更新されなかったことなど一度もありません。それなのに、更新されない。しかも路面は目まぐるしく変化していくので、その都度走りも変えなければならない。
全くもって何をどうして良いか分からず、迷走したまま担当セッションを終えました。

復帰して4年目。そろそろ慣れてきた頃だろうと思う気持ちも、正直あります。でも、走りは知れば知るほど、その難しさの沼にハマっていく感触があります。そしてマイナートラブルは出続け、メカニックさんも頭を悩ませます。なんとか公式テストで埃を出し切りたいところです。
この日は宿に戻り、データロガーや車載で走りを振り返りました。「全コーナー改善点しかない」まさにこの言葉通りで、少しでも明日上達していればいいなと思い眠りにつきました。


